侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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719: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/03(土) 12:10:33.89 ID:ogLreJcM0

栞子「歩夢さんですね。覚えておきます。……それで、どうしてここにいるか、ですが……」

歩夢「うん」

栞子「私は……巫女なんです」

歩夢「……巫女……? えっと、龍神様の……ってこと?」

栞子「はい。私たちの一族は代々、龍神様の巫女として仕えてきました。その中でも当代の巫女は“翡翠の巫女”と呼ばれています」

歩夢「それじゃあ……栞子ちゃんがその翡翠の巫女なの?」

栞子「そうなります」

歩夢「ここには他の人はいないの?」

栞子「はい。私の一族は基本的には隠れ里に住んでいて、翡翠の巫女だけが、龍神様の傍にお仕えする決まりになっているんです。龍神様はあまり人間がお好きではなく……最低限の人間しか傍に置きたがらないので」

歩夢「そうなんだ……。じゃあ、栞子ちゃんはずっと一人で……」

栞子「一人ではありませんよ。ポケモンたちがいますから」

歩夢「ポケモンたちって……ピッピたち?」

栞子「ピッピたちもそうですが……。見た方がわかりやすいと思います。こちらへどうぞ」


栞子ちゃんはそう言って、さらに奥の部屋へと私を案内する。


栞子「このピッピたちの部屋は、月と星を通じて、ここと外界を繋ぐ部屋……つまるところ、この結解の玄関のような場所なんです」


栞子ちゃんの案内で、ピッピたちのいた部屋の隣の部屋へ入る。

そこは先ほどよりは小ぢんまりとしていて──部屋の中には、お布団や畳んだ衣服が置かれていた。


歩夢「もしかして、栞子ちゃんの部屋……?」

栞子「はい」


通された彼女の部屋の中から、生き物の気配がする。


栞子「みんな、出て来てください」


栞子ちゃんが声を掛けると、


 「キュゥ…」「ワン」「ビリリリ」「ウォー」


ポケモンたちが顔を出す。


栞子「こちら歩夢さんです。ピィを助けてくれたんですよ」
 「キュウ…」「ワンワン」「ビリリ」「ウォー」


出て来たポケモンは4匹。でも、どれも見たことのないポケモンばかり。


栞子「歩夢さん、こちら一緒に住んでいるポケモンたちです。ゾロア、ガーディ、ビリリダマ、ウォーグルです」

歩夢「え?」


ただ、栞子ちゃんの紹介する名前はどれも知っているポケモンの名前ばかりだった。

特にゾロアなんかは、かすみちゃんのゾロアを何度も見てきたから、馴染み深い。

でも、目の前にいるゾロアは、かすみちゃんのゾロアのような黒い毛ではなく……真っ白な毛並みをしていた。

ゾロア以外も、ガーディは白いもこもこで目が覆われているし、ビリリダマは……なんだか質感が木のようだ。

私が知っているガーディやビリリダマとは違う姿をしている。

ウォーグルは……実物を見たことがないから、あまりわからないけど……少なくとも、テレビで見たことがある姿とは何か違う気がする。



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