715: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/03(土) 12:07:48.09 ID:ogLreJcM0
サスケが咄嗟に、私の腕に尻尾を巻き付けて、
「シャボッ!!!!!」
崖に牙を突き立てて、噛み付く。
それによって、宙ぶらりん状態になるが、
「シャ、シャボォォォォ…!!!」
サスケの小さな体で、私の体重を支えるのは無理だ……!
歩夢「サスケっ!? ダメ!! サスケじゃ支えきれないよ!?」
「シャボォォォォ…!!!!」
歩夢「サスケだけでも、上にあがって!! 私のことはいいから!!」
「シャァァボォォォォォ…!!!!」
このままじゃサスケの体がちぎれちゃう……!!
歩夢「サスケ、私を放して!!」
「シャァァァァボォォォォォォ……」
歩夢「お願い!! 言うこと聞いて!!」
「シャァァァァボ……」
だけど、一向にサスケは私を放そうとしない。
腕に食い込むくらいの力で尻尾を巻き付けてくる。
──ビシ。
頭上でさらに嫌な音がした。
直後──再び、全身が浮遊感に包まれる。
サスケが噛み付いていた崖ごと──崩れた。
でも、落ちながら──サスケがちぎれちゃうより、マシだなんて思ってしまった。
歩夢「サスケ……! ピィ……!」
落ちながら2匹のポケモンをぎゅっと抱き寄せる。
神様、お願い……! この子たちだけでも、助けて……!!
歩夢「お願い……!! 龍神様──」
🎀 🎀 🎀
「──シャボ」
──声が……聞こえる……。
「──ピピィ…?」「シャボ」
──サスケと……ピィの……声……?
歩夢「……ん……ぅ……」
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