711: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/03(土) 12:04:42.22 ID:ogLreJcM0
話はすっかり、龍神様の話題になってしまったけど、
歩夢「やっぱり、あれは……ピィだったのかな……」
私は龍神様の遣いのピィのことがすごく気になっていた。
🎀 🎀 🎀
──夜も更けてきた頃合い。
私たちは、用意してもらった宿泊部屋で過ごしていた。
もういい時間なので、隣では侑ちゃんがイーブイの毛繕いをしながら、船をこぎ始めている。
そんな中、
歩夢「……よし」
私は上着を羽織って、外に出る準備をする。
侑「んぁ……? 歩夢、外行くの……?」
歩夢「うん。ちょっと星が見たくて……」
侑「……私も……行く……」
歩夢「もう眠そうだし、無理しないで? 私もちょっと見たら、戻ってくるから」
侑「んー……そういうことなら……」
もともと一人で行くつもりだったし、完全にうとうとしている侑ちゃんを連れて行くほどではない。
ちょっと確認がしたいだけ。
さっきピィがいた場所を確認して、ピィがいなかったらすぐに戻るつもりだ。
歩夢「それじゃ、ちょっと行ってくるね」
侑「んー……いってらっしゃーい……」
ふにゃふにゃと手を振る侑ちゃんに見送られて、私はさっきの場所に一人で赴く。
🎀 🎀 🎀
真っ暗な夜道を、足元に気を付けながら歩いていく。
歩夢「確か……この辺りだよね……」
「シャボ」
さっきピィを見かけた場所は、天文所からそう離れた場所じゃなかったから、すぐにたどり着いた。
ただ、
歩夢「ピィ……いないね」
「シャボ」
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