709: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/03(土) 12:03:05.56 ID:ogLreJcM0
🎀 🎀 🎀
凛「──にゃ? ピィ?」
天文所の食堂で、花陽さんの作ってくれたご飯を食べながら、私はピィのことを凛さんに訊ねていた。
歩夢「はい、さっき見かけたんです」
侑「えー! 私もピィ見たかったなぁ……言ってくれればよかったのに……」
歩夢「だって、侑ちゃんどんどん先に行っちゃうんだもん……」
尤も、いの一番に飛び出して行っちゃったのはサスケなんだけど……。
羨ましがる侑ちゃんに対して、
凛「うーん……」
凛さんは腕を組んで唸っていた。
花陽「凛ちゃん、どうしたの?」
凛「うーんと……ピィかぁ……」
歩夢「……?」
凛さんの不思議な反応に首を傾げていると、リナちゃんがふわふわと近付いてきて、
リナ『流星山にはピィは生息してないはずだよ』 || ╹ᇫ╹ ||
そんなことを言う。
歩夢「え?」
侑「そうなの?」
リナ『うん。流星山にピィはいない。少なくとも図鑑の分布データでは生息してないってことになってる』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
歩夢「えぇ……?」
侑「もしかして、他のポケモンと見間違えた?」
歩夢「そんなはずないと思うんだけど……」
あの独特な星型のシルエット……見間違えるかな……?
凛「確かに……流星山にはピィは生息してないよ」
侑「やっぱり、見間違えたんじゃない?」
歩夢「えぇ……? あれはピィだったと思うんだけど……」
絶対にピィだったと思うんだけど……なんだか、みんなに言われると、自信がなくなってくる。
凛「ここ自体が研究施設だから、周辺のポケモン分布とかはしっかり調査されていて、ピィはいないってことになってるんだけど……」
歩夢「……そうなんですか」
思わずしょんぼりしてしまう。しょんぼりしてから、
歩夢「……いないってことになってる?」
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