702: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/02(金) 11:47:36.73 ID:s0SNcJvm0
丸焦げになったオコリザルが、白目を向いて、ひっくり返っていた。
「ブ、ブイ…ブィィ…」
そして、オコリザルの傍らには、ふらふらになりながら立っているイーブイ。
少し離れたところで、
「バ、バァス…」
こちらも満身創痍ながら、どうにか立っているエースバーンの姿があった。
歩夢「え、っと……」
なんだか、ポカンとしてしまった。
侑「歩夢」
歩夢「侑ちゃん……?」
侑「私たちの──勝ちだよ」
歩夢「……ぁ」
オコリザル、戦闘不能。よって、この勝負は──
歩夢「私たち……勝ったんだ……っ……」
自然と涙が溢れてきた。
歩夢「勝ったんだ……っ……」
侑「うん……! 勝ったよ! 二人で!」
歩夢「……勝った……勝てたよぉ……っ……侑ちゃんと、二人で……っ……ひっく……っ……」
侑「うんっ! 歩夢が居たから、勝てたよ!」
歩夢「侑、ちゃん……っ……、ゆう……ちゃん……っ……!」
私は嬉しくて嬉しくて、涙が止まらなくて。
何度も何度も侑ちゃんの名前を呼びながら、しゃくりをあげて泣きじゃくる。
侑「歩夢……ありがとう……」
歩夢「……ぅぇ……っ……ひっく……っ……わ、わた、しも……あり、がとう……ゆう、ちゃ……っ……」
侑「うん……」
ぎゅっと抱きしめてくれる侑ちゃんの胸の中で、しばらくの間、泣き続けていました。
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