侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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665: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/01(木) 11:13:42.57 ID:RGwRBCJA0

かすみ「“とっしん”!!」
 「ヤブクーーー」


近接戦に持ち込み、ペロリームに真正面から突撃する、が、


にこ「“コットンガード”!」
 「ペロッ」


もこもこになった体毛にボフっと音を立ててぶつかり、勢いが殺される。


かすみ「防御された……! でも、速さで攪乱すればチャンスはいくらでもありますよ!」

にこ「動き回られると厄介ね……! でも、素早さ操作はこっちも得意なのよ……!」


高速で離脱しようとした矢先、


 「ヤ、ヤブ…」


ヤブクロンは今しがた突っ込んだ体毛から抜け出したと思ったら、急に動きが鈍くなる。


かすみ「!? 何かされた!?」


動きづらそうにするヤブクロンの体のあちこちに、綿がまとわりついている。


かすみ「まさか、“わたほうし”……!?」

にこ「正解よ! さらに、その綿はよく燃えるわよ! “かえんほうしゃ”!!」
 「ペロリーーーー!!!!」

 「ヤ、ヤブクーーーー!!!?」


ペロリームの噴き出した火炎が、ヤブクロンに纏わりついていた綿に引火し、ヤブクロンを一気に燃やしていく。


かすみ「やばっ!? “ころがる”で消火して!!」
 「ヤ、ヤブクーー!!!!」


ヤブクロンは体を転がして、フィールドに押し付けながら消火を図る。

ただ、“わたほうし”は本当によく燃えるらしく、なかなか火の勢いが収まらない。


かすみ「こーなったら、そのまま突っ込んじゃえ!!」
 「ヤブクーーー」

 「ペ、ペロリーー!!?」
にこ「のわーー!? こっち来るんじゃないわよ!!」


そのまま、ペロリームに突撃すると──ペロリームの体毛に引火して、2匹は一気に炎に包まれる。


 「ペ、ペロォォォ!!!!」
 「ブ、ブクロンーー!!!!」

にこ「ちょっとぉ!! 何してくれてんのよ!?」

かすみ「先に火つけてきたのはそっちじゃないですかぁ!?」


でももはや、こうなったら後は根比べ……!


かすみ「“ドわすれ”してるから、こっちに分がある……と思う!! ヤブクロン苦しいかもしれないけど、頑張って!!」
 「ブ、ブクローーーン!!!!!」

 「ペ、ペロリィィィィ!!!!!」
にこ「く、ヤバイ……! これじゃ、ペロリームの方が先に……!」


あくまでくっつけられた綿毛が燃えているだけのヤブクロンと、自身の体毛が燃えているペロリームでは炎によるダメージにも差が出てくる。



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