661: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/01(木) 11:09:48.08 ID:RGwRBCJA0
「チチック…!!!」
にこ「よく耐えたって言ってあげたいけどね、エスパー技は遠距離だけじゃないのよ!!」
かすみ「!?」
にこ「“しねんのずつき”!!」
「チックッ!!!!」
至近距離にいるヤブクロンに返しの“しねんのずつき”が炸裂する。
「ブ、ブクロンッ!!!?」
ずつかれたヤブクロンは、一瞬怯んでたたらを踏む。
にこ「“じんつう──」
かすみ「怯まないで!! “ひっかく”!!」
「ブクロンッ!!!!」
すかさず追撃してくるにこ先輩。でも距離を取らせたら、またやり直しだ……!
ヤブクロンは足を踏ん張って、そのまま短い手を振りかぶって、トゲチックに喰らいつく。
にこ「苦し紛れね!! そんなのほとんど効かないわよ!! “しねんのずつき”!!」
かすみ「受け止めて!!」
「ブクロンッ!!!!」
再び、頭から突っ込んでくる、トゲチックを──真正面から受け止める。
にこ「んな!?」
かすみ「ヤブクロン!! 放しちゃダメだよ!!」
「ブクロンッ!!!」
にこ「結構攻撃してるはずなのに……どんだけタフなのよ……!!」
かすみ「だから、言ったじゃないですか!! かすみんのヤブクロンは普通のヤブクロンと違うんです!!」
にこ「……まあ、それは認めてあげるわ。でも、あんた何か忘れてるんじゃないの?」
かすみ「え?」
にこ「……あんたたちは過去から攻撃されることが決まってるって言ったわよね!」
かすみ「!? あ、やばっ!?」
直後、ヤブクロンの周囲の空間がぐにゃりと歪む。
“みらいよち”による強大な念動力の力がヤブクロンに向かって、襲い掛かって来る。
かすみ「ヤブクロン、逃げ……!?」
かすみん、咄嗟に指示を出しますが、組み合った状態のヤブクロンは逃げる暇もなく。
「ブ、ブクローーンッ!!!!?」
なすすべもなく、“みらいよち”の攻撃がヤブクロンを直撃した。
かすみ「……あ」
にこ「……“しねんのずつき”を受け止められたときは正直ビビったけど……。さすがにこれは耐えきれないでしょ。エスパータイプの中でも最強クラスの威力の技なんだから」
にこ先輩は得意げに言う。
……が、
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