660: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/01(木) 11:08:54.39 ID:RGwRBCJA0
かすみ「ぐ、ぐぬぬ……!! 一旦逃げる!! ヤブクロン! 走り回って!」
「ブクロン!!」
にこ「あら、もう逃げの一手?」
かすみ「うるさいですねぇ! 今、次の作戦を考えてるんですよ!!」
とにかく狙いの的にされないように……。
にこ「なら、“みらいよち”よ!」
「トゲチックッ!!!」
かすみ「!?」
トゲチックの周囲に何かエネルギーの塊のようなものが現れたと思ったら、それはすぐに掻き消える。
かすみ「な、なんですか今の……」
にこ「“みらいよち”は未来に向かって予め攻撃をしておく技よ。逃げ回るのは結構だけど、もうあんたたちが逃げ回る先に、攻撃は置いてきた」
かすみ「う、うぇぇ!? そんなのズルじゃないですかぁ!?」
にこ「さぁ、いくらでも逃げ回ればいいわ!! “みらいよち”の攻撃が来る前に対策を思いつかないと、あんたの負けだけどね!」
かすみ「ぐ、ぐぬぬぬぬぬ……!! 徹底して、エスパー技ばっかり……!!」
にこ「対策の対策なんて簡単なのよ。相手がしてくることがわかりやすくて、逆に大助かりだわ。あんた単純そうだし」
かすみ「う、うるさいですっ! こうなったら、肉弾戦ですぅ!!」
「ブクロンッ!!」
走り回っていた、ヤブクロンは、トゲチックの方に方向転換する。
にこ「相手するわけないでしょ! “サイコキネシス”!!」
「チックッ!!!!」
トゲチックがこっちに向かって手をかざすと──
「ブ、ブクロ!!!?」
ヤブクロンは天井に向かって、吹っ飛んでいく。
かすみ「わー!!!? ヤブクロン!! 着地!! 天井に着地!!」
「ブクロンッ!!!!」
ヤブクロンは身を捻って、どうにか天井に両足で着地、そのまま天井を蹴って、飛び出す。
にこ「へー! やるじゃない! でも、空中じゃ技が避けられないわね!! “サイコショック”!!」
「チックッ!!!」
空中から一直線にトゲチックに向かっていく、ヤブクロンの進行方向に、大量の念力で出来たブロックが出現する。
そこに突っ込むようにして、飛び込んでいくヤブクロン。
「ブ、ブクロンッ…!!!」
かすみ「頑張ってヤブクロン……!!」
そのまま、エスパーエネルギーの障害物を突っ切って、
かすみ「抜けた……!! お返ししますよ!! “しっぺがえし”!!」
「ヤーーブクロンッ!!!!」
全身を使って、トゲチックに反撃を試みる。
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