侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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656: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/01(木) 11:03:23.14 ID:RGwRBCJA0

にこ「あーえっと……気合いたっぷりなところ、悪いんだけど……実はにこはバトルは出来ないのよね」

かすみ「はぇ……?」

しずく「どういうことですか?」

にこ「実はにこ、今はここのジムリーダーじゃないのよ」

かすみ「はぁ? 何言ってるんですか?」

しずく「こら、かすみさん! ……ですが、ダリアのジムリーダーは、にこさんで間違いないはず……ポケモンリーグ公式の情報でもそうなってたはずですよね?」

にこ「実はね……それ、フェイクなのよ。このジムでは、バトルの実力だけではなくて、それ以外の知恵を試すための──」

かすみ「……はぁぁぁぁぁぁぁぁ……」


かすみんは思わず、人生最大級の溜め息が漏れてしまいます。


にこ「……今説明してるところなんだけど」

かすみ「……またこれです……なんなんですか……かすみんがジムに挑もうとすると、だいたいこれじゃないですか……セキレイでも、ホシゾラでも、ウチウラでも、コメコでも……かすみんはまず出鼻をくじかれてばっかです……」

にこ「えっと……急にどうしたの……この子……?」

しずく「……すみません。こちらのかすみさん、ジム戦がスムーズに出来た試しがなくて……」

かすみ「それでダリアでもですか……あーやだやだ……ポケモンジムっていつでもトレーナーたちの挑戦を待ってるなんて言っておきながら、いっつもこんなんばっかり……」

しずく「か、かすみさん、ジムリーダーの人たちにも事情があるからさ……」

かすみ「わかってるよ? 今までがたまたまタイミングが悪かっただけだってことくらい。でも、なんですか。こっちはちゃんと案内見て、この人と戦うんだって、いろんなこと考えてやっとの思いでジムにたどり着くんですよ? なのに、目の前にジムリーダーはいるのに、自分は本当はジムリーダーじゃないとか、酷くないですか?」

にこ「ぐ……。痛いところを……」

しずく「そんないじけなくても……」

かすみ「いじけてないもん……」

にこ「……なんか、悪かったわね。……でも、このジムはそういうルールなのよ……」

かすみ「……いいですよ。じゃあ、早くそのルールとやら、説明してくださいよ。別にいいですよ、にこ先輩となんて戦わなくたって、かすみんの方が可愛いアイドルトレーナーに向いてることなんて、最初からわかってたんですから」


別にかすみんとしては、白黒付けてやろうとしていただけで、勝つことなんて最初から決まっていましたし、別にいいんです。

ただ、当のにこ先輩は、


にこ「……なんですって?」


かすみんの言葉を聞いて、キッと睨みつけてくる。


かすみ「えーだって、アイドルトレーナーって言う肩書の割に、やってることはただの受付さんじゃないですか〜。どっちかというと、裏方的な? そんな人、アイドル性でも、ポケモンバトルでもかすみん負ける気しないですし……というか、もう興味なくなっちゃいました」

にこ「……言ってくれんじゃない……こちとら、元四天王よ? アイドルとしてもバトルでも、そんじょそこらの新米トレーナー如きに、後れを取るとでも?」

かすみ「なんで新人トレーナーだって決めつけるんですか!?」

にこ「じゃあ、トレーナー歴何年よ? ジムバッジはいくつ持ってるの? こちとら歴戦のアイドルトレーナーで通ってんのよ、立ち振る舞い見れば、新米かどうかなんて一目瞭然じゃない。よくそんなんで、負ける気しないなんて大口叩けたもんね。無知って怖いわねぇ〜」

かすみ「はぁ〜〜〜〜!? 先にバトルから逃げたのはそっちじゃないですかぁ!? 何逆ギレしてるんですか!?」

にこ「逃げてないわよ!? ルールがそうだって言ってんでしょ!? あんた話聞いてたの!?」

かすみ「聞いてましたぁ〜! 要約したら、かすみんに恐れ慄いて、逃げ出したって内容だったってだけですぅ〜!」

にこ「ぬぅわんですってぇ!? ああもう、あったま来た……!! バトルスペースに出なさい! そこまで言うなら相手してやるわよ!!」

かすみ「いや、いいですよ〜? 今更無理しないで、本当のジムリーダーさんと戦うんで〜? かすみんに恐れ慄いた逃げ出したジムリーダーさん」

にこ「むっかぁーーー!! さすがのにこも、ここまでコケにされて黙ってられないわよ!! いいわ!! 私がジム戦してやろうじゃない!!」

かすみ「いいんですか〜? 負けて、泣いちゃっても知りませんよ〜?」

にこ「はっ! それはこっちの台詞よ!! ボコボコにしてやるわよ!!」



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