655: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/01(木) 11:01:30.00 ID:RGwRBCJA0
■Chapter034 『激闘! ダリアジム!』 【SIDE Kasumi】
──翌日。
かすみ「ふっふっふっ。雲一つない快晴……絶好のジム戦日和ですねぇ……!」
ホテルを出ると、空には青空が広がっていた。
まさに今日という日が、かすみんを祝福してくれているようです。
かすみ「対ヤザワ・にこ決戦兵器を手に入れたかすみんに敗北の文字はありません! もう戦う前から勝ったも同然ですね!!」
しずく「あはは……。それにしてもヤブクロン、ちゃんとどく技を使えてよかったね」
かすみ「それはホントに……」
こうして今日のために捕獲したヤブクロンですが……1つ懸念がありました。それはヤブクロンがまともにどくタイプの技を扱えるのかということです。
ご存じのとおり、かすみんのヤブクロンは普通のヤブクロンと違って、良い匂いがします。
それは、本来のヤブクロンたちとは毒性が違うということを意味していて……もしかしたら、どくタイプの技が使えない説がありました。
ただ、それはしず子と二人でいろいろ試した結果──
しずく「草花にも有毒種はあるもんね。それこそ、ロゼリアにもどくタイプはあるし……」
かすみ「そこからちゃんと毒を作り出してるみたいだね」
くさタイプのポケモンが使う毒に似たような成分のどく技が使えることがわかりました。
これで、どくタイプの技が全く使えないなんて言われたら、ジム戦対策で捕まえた意味がなくなっちゃいますからね……。
ただ、本来どくタイプのポケモンが使うような、いかにもやばそうな毒ではなさそうですが……むしろ、クリーンなイメージのかすみんにはぴったりですね!
──というわけで、準備は万端です!
しず子と話しているうちに、あっという間にジムへとたどり着いてしまいました。
かすみ「さぁ、勝負ですよ、ヤザワ・にこ……! たのもーー!!」
かすみんは気合い十分に、ジムへと入っていきます。
ジムに入ると、目的の人物はチャレンジャーを待っているところでした。
にこ「チャレンジャーね? いらっしゃい」
かすみ「はい! セキレイシティからきた、かすみんって言います!! どっちが本物のアイドルトレーナーに相応しいか、勝負ですよ!! ヤザワ・にこ!!」
にこ「……なんか、随分威勢の良い子が来たわね」
しずく「す、すみません……! かすみさん、ダメでしょ! 初対面の人にそんな失礼な態度取ったら……!」
かすみ「これから戦うんだもん! 勢いで負けちゃダメなんだもん!」
勝負は試合が始まる前から始まっているんです……!
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