641: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/30(水) 12:38:02.53 ID:4td2vpP20
かすみ「失礼しま〜す!」
室員「おおっ? 見ない顔だけど、見学者かな?」
入ると、いかにもな白衣を着て、眼鏡を掛けた人に出迎えられる。
──いかにもって言う割に、他の部分は赤髪を両サイドで縛っている、背の低い人で……ビジュアル的には本当にこの人研究者さんなのかなと思ったけど。
かすみ「はい! ここでポケモンを捕まえられるって聞いて!」
室員「カッカッカッ! 吾輩たちの研究室も随分有名になったものだな! ああ、確かにここでは自由に捕獲が出来るぞ」
……なんか、随分キャラが濃い人が出てきましたね。口調にやや面食らっていると、
しずく「はい。私たち、はがねタイプのポケモンを探してまして……」
しず子が事情の説明を始める。
室員「はがねタイプか……わかった、案内しよう」
しずく「はい、お願いします。かすみさん、行こう」
かすみ「あ、うん」
しず子は気にならないのかな……って思ったけど……まあ、研究者さんって変わり者が多そうだし、そういうものなのかも。
適当に自分を納得させつつ、案内された奥の部屋へと到着する。
室員「ここが、はがねタイプのポケモンがいるエリアだ。あとは自由に捕獲してくれたまえ」
そう言って、研究員の人は出ていこうとする。
かすみ「あれ? 記録する人とかいないんですか? 使った技とかボールとか記録するって聞きましたけど……」
室員「ああ、その辺は全てロボットが使用技やボールを判別するから、誰かが見て確認することはないんだ。吾輩たちも何かと忙しいからね。ただのデータ収集なら機械化してしまうに越したことはないしな」
かすみ「へ、へー……そうなんですね」
随分とハイテクですね……。確かに言われてみれば、そこらへんに観測機っぽいものがたくさんある。
なるほど、あれで技とかは判別するってことですね……。
室員「それに、自然環境では観測者は普通いないからね。少しでも野生捕獲を再現するためには必要なことなのだよ」
かすみ「な、なるほどー」
室員「それじゃ、後は好きに捕獲してくれたまえ」
そう残して、研究室の人は部屋を出て行ってしまった。
かすみ「……なんか、変わった人だった」
しずく「確かに独特の雰囲気ではあったね……」
かすみ「まあ、いいや……今は捕獲!」
新戦力拡充のためにも、案内された室内を見回す。
はがねタイプのために部屋の中を見回すと──どう見ても人工の研究室といった感じの室内だった。
かすみ「……? これのどこが自然再現なの……?」
しずく「あ、かすみさん、ここにこの部屋の解説掲示があるよ」
しず子に言われて、入り口のすぐ傍にある説明書きを見てみると、
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