侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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633: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/29(火) 13:19:27.73 ID:ULDkry570

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かすみ「パルスワン……戻ってきませんけど……」

エマ「パルスワンは三日三晩走っても大丈夫だから、疲れて動けなくなったマッスグマをちゃんと捕まえて戻ってきてくれるはずだよ」

果林「スピードでもマッスグマに負けてないしね」


エマ先輩の言葉に、果林先輩がそう補足する。


果林「それにしても、タチフサグマの雄叫びが聞こえて向かってきたら……貴方たちが戦っているんだもの。驚いたわ」

しずく「危ないところを助けていただいて……ありがとうございました……」

エマ「こっちこそごめんね……こんな場所に縄張りを作ってたなんて知らなかったから……」

しずく「あのガラルジグザグマたちが、本来ここにいないポケモン……ということですよね」

エマ「うん! だから、全部捕まえちゃうつもり!」

果林「って言っても、ボスはかすみちゃんが倒してくれたから、まとまりのなくなったジグザグマたちを捕まえるくらいならわけないと思うわ」


そう言いながら、果林先輩は今しがた捕獲した、タチフサグマの入ったボールをエマ先輩に手渡しながら言う。


エマ「ちょこちょこ草原エリアで目撃情報はあったんだけど……巣や縄張りがわからなくて捜索にずっとてこずってたんだ……。でも、二人のお陰で、どうにか全部捕まえられそうだよ〜。ありがとう」

かすみ「とりあえず……もう当分あんなのとは戦いたくないです……」

果林「ふふ、ジャイアントキリングだったものね」


そう言いながら、果林先輩がかすみんのジグザグマに視線を落とす。


果林「早速、その経験が反映されそうだけど?」

かすみ「え?」


言われてジグザグマを見ると、ジグザグマがぶるぶると震えていた。

進化の兆候だ。


かすみ「いけないいけない……!」


かすみんは図鑑を取り出して、キャンセルボタンを押す。


果林「あら……進化キャンセルしちゃうの?」

かすみ「はい! かすみんたち……まだしばらくはこのままでいいかなって」
 「クマ」

かすみ「この姿でも工夫次第で戦えること、わかっちゃいましたから!」
 「クマァ♪」


だから、進化はもうちょっと先でいいかな? いつか、本当に力が必要になったときまで、進化はお預けです!


エマ「二人はこのまま、ダリアに行くんだよね?」

しずく「はい、そのつもりです」

エマ「それじゃ、ドッグランを抜けるまで付き合うね! って言っても……他にはそんなに好戦的なポケモンはいないと思うけど……」

かすみ「助かりますぅ……かすみんもう結構くたくたなんで」


万が一にも、もうバトルはしたくない。

何かあったらエマ先輩たちに戦ってもらいましょう……。



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