630: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/29(火) 13:15:35.78 ID:ULDkry570
「グマ…」
タチフサグマは両腕を上げて防御。ダメージはあんまりなさそうだけど……。足は止まった。
かすみ「しず子!! ジグザグマとマッスグマ任せるから、とにかく時間を稼いで!!」
しずく「……! わ、わかった! やってみる……!」
「キルッ」「マネネッ!!!」
周りの手下たちはしず子にどうにかしてもらう。
かすみんはとにかく、こいつを倒す……!
さっきから見ていると、タチフサグマはカウンター的な攻撃が得意らしい。
つまり、自分から積極的に攻撃してくるタイプではなさそうだ。
かすみ「なら、“はらだいこ”!」
「クマ、クマ〜」
ジグザグマは座るような体勢になって、ぽんぽことお腹を叩き始める。
自分を鼓舞して、攻撃力をフルパワーにする技です。
そっちから来る気がないなら、今のうちに準備を整えるまで、
「グマ…!!」
ですが、相手も戦い慣れしているのか、すぐにこっちの思惑に気付いて、走り出す。
地面にいる小さなジグザグマを、両手でガッと抑えつけると──そのまま、自分もろとも後ろに転がり始める。
しずく「か、かすみさん!! “じごくぐるま”だよ!!」
かすみ「わかってる!! しず子は雑魚散らしに集中してて!!」
相手は見た目通り、近距離技主体のポケモン。
何かしら肉弾戦を仕掛けてくるのはわかっていたから、ここまでは想像の範疇。
あとは──タイミングを間違えるな。
「ク、クマァァ」
「グマァッ!!!!」
“じごくぐるま”は相手もろとも転がったのち、回転の勢いを使って相手を投げ飛ばし、地面に叩きつける技。
叩きつけられるその一瞬、
かすみ「今です!! “こらえる”!!」
「クマァッ!!!!」
ゴッ!! と鈍い音を立てながら、地面に叩きつけられるジグザグマ。
ですが、どうにか攻撃を堪えて耐えきります。
「グマァッ!!!」
もちろん、すぐに追撃しようと、タチフサグマは起き上がって、ジグザグマに向かって走り出しますが、
「グ、マァッ!!?」
急にタチフサグマが痛そうな声を上げて怯んだ。
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