63: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/31(月) 10:22:30.26 ID:DPwTRoer0
侑「!!」
あった……!! ゼニガメの隙を作る方法……!!
曜「さぁ、終わりだよ!!」
突っ込んでくるゼニガメ。
侑「イーブイ!!! 私の声を聞いて!!」
「ブイ!!!!」
迫るゼニガメ。
──まだ。まだだ。
一直線にイーブイに向かって突っ込んでくるゼニガメ。でも、私は待つ。
これは勘だった。ゼニガメは──きっとフェイントを掛けてくる。
「ブイ」
私はまだ、声をあげない。
イーブイの眼前に迫るゼニガメ。
でも、まだ……!
「ゼニッ」
次の瞬間ゼニガメは──軌道を変えた。
侑「!! 今!!」
「ブイッ!!!!」
曜「!? 読まれた!?」
ゼニガメのフェイントを読み切ったジャンプ。
曜「でも、何度も読み切れるものじゃないよ……!!」
わかってる。だからこれは、回避じゃない……!!
跳ねたイーブイが、重力に引かれて落ちていく先は──ちょうどゼニガメの真上!!
侑「イーブイ!! ゼニガメを踏んづけて!!」
「ブイッ!!!!」
曜「なっ!?」
「ゼニッ!?」
踏んづけられたゼニガメは──その勢いで上下逆さまになって、フィールド上を滑っていく。
「ゼ、ゼニィ!!?」
まさにひっくり返った亀の状態に……!
曜「ゼニガメ!? 落ち着いて!?」
急な天地逆転に動揺したゼニガメが顔を出してもがく。
この隙は絶対に見逃さない……!!
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