62: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/31(月) 10:20:36.71 ID:DPwTRoer0
迫るゼニガメ。
お願い……! 決まって……!!
侑「“とっておき”!!」
「──ブイィィ!!!!」
イーブイの体が光を発する。
侑「やった……!! 出た……!!」
巨大な光がそのまま、突っ込んでくるゼニガメを呑み込もうとした……瞬間、ゼニガメの姿がブレる。
侑「!?」
曜「もちろん、そんなバレバレの大技に引っかかったりしないよ!!」
ゼニガメが軌道を変えて回り込んだんだと気付いたときには、
「ブィィッ…!!?」
イーブイは側面から突撃されて、吹き飛ばされていた。
侑「イーブイ!?」
「ブ、ブィィ…」
吹き飛ばされながらも、どうにかよろよろと立ち上がってはくれたものの……もう、限界が近い。
侑「どうする、どうする……!?」
逃げ回っても追い付かれる。大技を撃っても避けられる。どうにか、隙を作らないといけないのに……打つ手がない。
曜「ゼニガメ! GO!!」
「ゼニィッ!!!」
侑「っ! イーブイ!! ジャンプして!!」
「ブ、ブイッ」
苦し紛れの指示だったけど、高速で突っ込んでくるゼニガメをどうにか飛び越える。
曜「まだ避ける体力があるみたいだね! でも、どこまで続くかな!」
「ゼニィッ」
再び折り返してくるゼニガメ。でも曜さんの言うとおり、もう限界だ。
すぐにでも打開策を──
歩夢「侑ちゃーん!!! 覚えてるー!?」
侑「!?」
そのとき、急に響く歩夢の声。
歩夢「子供の頃、一緒に遊んだゲームのことーーー!!」
一緒に遊んだゲーム!? 急に歩夢は何を──
一緒に遊んだゲームなんて、落ちてくるブロックを消すゲームとか、カートでレースするゲームとか、ジャンプが得意なヒゲの主人公が冒険するアクションゲームとか……。
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