61: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/31(月) 10:19:20.86 ID:DPwTRoer0
確かに曜さんの言うとおり、“でんこうせっか”での移動は一定距離直線を高速で進むだけで、曲がりながらの移動は出来ていない。
でも、今はとにかく距離を取りたいから……!!
侑「イーブイ!! 連続で“でんこうせっか”!!」
「ブイッブイィッ!!!!」
一定距離真っ直ぐ進んでは、止まり、真っ直ぐ進んでは、止まりを繰り返し攪乱を行って──いるつもりだったけど、
曜「軌道がわかりやすすぎるよ!! ゼニガメ!!」
「ゼニッ」
ゼニガメは水の噴射と、甲羅を回転させながら……急に、曲がった。
侑「曲がっ……!?」
ゼニガメの攻撃が完全にイーブイの進路に合わせられたと気付いたときには、もう遅く、
「ブィィッ!!!?」
甲羅に籠もったままのゼニガメの“たいあたり”がイーブイに炸裂し、吹き飛ばされる。
侑「イーブイ!!」
「ブ、ブィィ…?」
まだ、立ってる……! よかった……でも、
曜「ゼニガメ! 畳みかけるよ!!」
「ゼニィ!!!」
休ませてくれない。ゼニガメは再び水を後ろ向きに噴射しながら、迫ってくる。
侑「で、“でんこうせっか”!!」
「ブイィィ!!!!」
再び始まる追いかけっこ。
曜「さーて、次のタイミング……狙っていくよー!」
侑「……っ」
これじゃ、またそのうち狙い撃ちされちゃう……!
なにより、こっちから攻撃が一切出来ていない。このままじゃ……!!
侑「どうにか……どうにかしなきゃ……」
ただ、イーブイがいくら新しい技を覚えたからと言っても、さすがに4つや5つも覚えているとは考えにくい。恐らく、これ以上打開できるような技があるとしたら──
侑「“とっておき”しかない……!!」
もう技は全部出し切ったと考えて、一か八か……!!
侑「イーブイ!!」
「ブイ」
私の声で静止するイーブイ。
曜「お、正面から受けるのつもりなのかな……!」
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