60: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/31(月) 10:18:03.86 ID:DPwTRoer0
侑「よーし! イーブイ!! もう一回!!」
「ブイ!!」
三たび、“たいあたり”で向かっていく。ゼニガメは今、甲羅に体を引っ込めて、動けない状況……! 今の内に畳みかける……!!
防御に徹しているゼニガメに“たいあたり”が炸裂した──と、思ったら、
「ブイィィ…!?!?」
侑「なっ!?」
逆にイーブイが吹っ飛ばされて、こちらに飛んでくる。
侑「イーブイ!? 大丈夫!?」
「ブ、ブイィ…」
イーブイはバトルフィールドを転がりながらも、どうにか立ち上がる。
侑「な、なんで……? ゼニガメは今動けないはず……」
曜「侑ちゃん! そういう思い込みは、ダメだよ!」
侑「え?」
曜「ゼニガメ……GO!!」
曜さんの掛け声と共に──
「ゼニッ!!!!!」
ゼニガメが甲羅に籠もったまま──突っ込んで来た。
侑「なっ!? イ、イーブイ!! 避けて!?」
「ブイッ!!!!!」
真っ直ぐ迫ってくるゼニガメ。それから逃れるように、斜め前方にイーブイが急速ダッシュで回避する。
侑「! すごい! イーブイ!」
「ブイィ!!!」
曜「! “でんこうせっか”を回避に使ってきたね! でも、ゼニガメの追尾は終わらないよ!」
「ゼニィ!!!!」
曜さんの声と共にゼニガメが、再びイーブイに向かって飛び出す。
──位置関係上、ゼニガメを後ろから見ることが出来る位置になったため、やっとゼニガメの高速ダッシュのからくりが理解出来た。
侑「水を噴射してダッシュしてる!?」
そう、ゼニガメは甲羅に籠もったまま、後ろ向きに水を噴射してダッシュしていた。
さっきイーブイが吹っ飛ばされたのはこれによって、逆に“たいあたり”されたからだ……!
曜「そのとおり! こうすれば防御しながら、攻撃も出来るんだよ!」
侑「イ、イーブイ! “でんこうせっか”!!」
「ブイィィィ!!!!!」
イーブイは再び土埃を巻き上げながら、高速で走り出す。
侑「とにかく逃げなきゃ……!!」
曜「そうだね! でも、“でんこうせっか”じゃ速すぎて、小回りが利かないんじゃないかな!」
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20