侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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620: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/29(火) 13:06:24.15 ID:ULDkry570

エマ「ところで、二人はこれからドッグランを抜けてダリアに行こうとしてるのかな?」

しずく「あ、はい。そのつもりです」

エマ「だったら、ちょっと気を付けた方がいいかも……」

かすみ「気を付ける? 何をですか?」

果林「今ドッグランは、野生ポケモンの縄張りがちょっと不安定らしいわよ」

かすみ「縄張りが不安定……?」

エマ「もともと犬ポケモンって、それぞれしっかりとした縄張りを持ってて、お互いがそれに干渉しないようにしてることが多いんだけど……最近ラクライの群れの縄張りが不安定みたいで……」

果林「それで、一旦それを落ち着かせるために、エマが駆り出されたってわけ。私はその手伝い」


果林先輩はそう言いながら、腕を組んで肩を竦める。

まさにそのとき、遠方の雲がピカっと光る。


かすみ「あれ、雷ですか……?」


かすみんがそう訊ねる頃に──ゴロゴロと音が聞こえてくる。


しずく「……2〜3kmくらい先ですね」

エマ「うん。今はあの辺りにいるみたいだね」


しず子の言葉にエマ先輩が頷いた。


かすみ「なんで、わかるの……?」

しずく「光は音より速いから、秒数を数えればなんとなくの距離がわかるんだよ」

かすみ「……ふーん……?」


なんかよくわからないけど、そうらしい。


果林「場所がわかったのはいいけど……こんなこと、わざわざエマがどうにかするようなことなのかしら……?」

エマ「あのね、ドッグランはコメコの人が昔から管理してきた場所なんだよ。だから、コメコの一員として、ドッグランの平和を守るのも私の仕事だよ!」

果林「そう……まあ、エマがそれでいいならいいけど」

エマ「それにラクライ以外にも、変な子が紛れちゃってるらしいし……そっちの対策もしないと……」

かすみ「変な子?」

エマ「えっとね……最近ドッグランにもともといなかったポケモンを間違って逃がしちゃった人がいるらしくって……」

しずく「確かドッグランは保護区域だから……特定の種類のポケモン以外は逃がしちゃいけなかったはずですよね」

かすみ「ええ? じゃあ、犬ポケモンたちの中に猫ポケモンが紛れちゃってるみたいな……?」

エマ「確認されてる子は一応犬ポケモンなんだけど……もともとここにはいない犬ポケモンだったの。だから、間違えちゃっただけだと思うんだけど……」

果林「だから、そういう本来いない種類の子たちを捕まえるのも、コメコの人たちの仕事の一つらしいわ」

かすみ「へー……そうなんですね」

エマ「そういうことだから、二人とも、ここを抜けるなら気を付けてね」

しずく「はい、ありがとうございます」


この場所を維持するのも大変なんですねぇ……。


果林「それじゃ、早く終わらせちゃいたいし、私たちも行きましょ、エマ」

エマ「うん、そうだね! それじゃあね、二人とも」



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