侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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617: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/29(火) 13:04:12.50 ID:ULDkry570

かすみ「しず子ってホントに犬ポケモン好きだよね」

しずく「うん! だって、あんなに可愛いんだよ!? 誰だって大好きだよ!」


しず子は筋金入りの犬ポケモン大好きっ子なんです。


 「イヌヌワンッ!!」
しずく「見て見てかすみさん! ワンパチがボール拾ってきてくれたよ!」

かすみ「うんうん、よかったね、しず子」


何はともあれ、しず子が楽しそうで何よりです。

大丈夫だとは言われているけど、しず子は病み上がり。

かすみん、これでも結構気を付けて見ていたんですけど……これだけ元気なら本当に大丈夫そうですね。


しずく「ほーら、とっておいでー♪」
 「イヌヌワンッ!!」


しず子が再びボールを放り投げると、ワンパチがそれに向かって駆け出す。

……野生ポケモンなのに、ここまで野生を忘れていると、ちょっと心配になりますね。

ボールを追いかけるワンパチを目で追いかけていると──そのワンパチの目指す場所に人影があることに気付く。


かすみ「あれ? あの人って……」


その人影には見覚えがあった。

青みがかった黒髪をウルフカットにしている、女性の後ろ姿──


しずく「!? も、もしかして──果林さんじゃないですか!?」

果林「?」


しず子の声に気付いて、果林先輩が振り返る。


果林「あら、貴方たちは……」


かすみんたちの姿を認め、こちらに近付いてくる。


果林「一週間振りくらいかしら? 確か……しずくちゃん、だったわよね?」

しずく「はい! 名前、覚えていてくださったんですね! でも、どうして果林さんがここに……お仕事ですか?」

果林「今日はオフよ」

かすみ「じゃあ、なんでこんなところに……?」

果林「こんなところなんて言ったら、コメコの人に怒られるわよ。えっと……貴方は……」

かすみ「かすみんは、かすみんです!」

果林「かすみんちゃん……? 変わった名前ね……?」

かすみ「かすみんちゃんじゃなくて、かすみんはかすみん──」

しずく「えっと、ごめんなさい! この子はかすみさんって言うんです!」

果林「ああ、なるほど……そういうことね」


果林先輩は納得したように、片手を顎に当てて、小さく頷いて見せた。


かすみ「それで、どうして果林先輩はドッグランにいるんですか?」

果林「ああ、えっとね……ちょっと友達と待ち合わせしてるところで……」



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