616: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/29(火) 13:03:18.53 ID:ULDkry570
■Chapter032 『ジグザグジグザグドッグラン?』 【SIDE Kasumi】
──朝。コメコの森のロッジ。
しずく「それでは、行ってまいります」
かすみ「お世話になりました! 彼方先輩! ご飯すっごくおいしかったです!」
私はしず子と一緒に、お世話になった彼方先輩たちへお礼交じりに挨拶をする。
彼方「ふふ、またいつでもおいで〜。次も腕によりをかけてご飯作ってあげるから〜」
遥「お身体にお気をつけて……」
穂乃果「二人とも、無茶しちゃダメだよ〜?」
千歌「何かあったら、いつでも連絡してね!」
しずく「はい、ありがとうございます」
ロッジの皆さんの送り出しの言葉にしず子が深々と頭を下げる。
この短い数日の間に、いろいろあったもんね。
かすみんもそれに倣って、ぺこっとお辞儀します。
かすみ「……さて、それじゃいこっか!」
しずく「うん!」
さぁ、冒険の旅の再開です!
👑 👑 👑
さて、ロッジを颯爽と旅立った、かすみんたちが次に向かう先は──
かすみ「……わぁ〜!! 広〜い!」
眼前に広がる、広大な草原。
いわゆる都会で育ってきた、かすみんたちからしてみると、こんなに広い草原はほとんど見たことがない。
そんなここは──コメコシティとダリアシティを繋ぐ4番道路。通称『ドッグラン』です!
これだけ広々としていると、かすみんも開放的な気持ちになっちゃいますね!
ただ、そんなかすみんよりも、
しずく「──見て見てかすみさん!! ヨーテリーとハーデリアの群れだよ! あ! あっちにはガーディ!」
しず子は、さらにテンションが高かった。目をキラキラさせながら、かすみんの腕をぐいぐい引っ張ってくる。
かすみ「し、しず子〜そんなに引っ張らないでよ〜」
しずく「あそこでボールを追いかけてるのは、ワンパチだよ! ワンパチはね、“たまひろい”って特性で、ボールで遊ぶのが大好きなんだよ! ……私もボールを投げたら、取ってきてくれるかな」
聞いてないし……。言うまでもなく、普段しず子のテンションがここまで高くなることはそんなにない。
ただ、理由ははっきりしています。
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