侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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606: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/28(月) 12:20:29.98 ID:9EuEq8f90

それくらい、せつ菜ちゃんは強くなることにひたむきなんだ……。

そのひたむきさに胸を打たれたからか、


侑「きっと……なれるよ、チャンピオン……!」


私は自然とそう口にしていた。


せつ菜「侑さん……」

侑「わ、私が言っても……生意気に聞こえるかもしれないけど……」

せつ菜「いえ……嬉しいです! 応援してくれる侑さんのためにも、何が何でもチャンピオンにならなくてはなりませんね!」


せつ菜ちゃんはそう言いながら立ち上がって、


せつ菜「そうとなったら、もっと鍛えなくてはいけませんね……!! なんだか、やる気が湧いてきました……!!」


嬉しそうに笑う。

よかった。少しでもせつ菜ちゃんの背中を押せたんだったら、嬉しいな。


せつ菜「この気持ちがあるうちにもうひとっ走り……! と、行きたいところですが……」


せつ菜ちゃんが壁掛け時計の方に目を向ける。釣られて私も時間を確認すると──もう夕方と言っても差し支えない時刻になっていた。


せつ菜「名残惜しいですが……私はそろそろ、帰らないといけませんね……」

侑「もう、こんな時間……」

歩夢「ふふ、侑ちゃん、夢中でお話ししてたもんね」

せつ菜「あ……す、すみません、バトルのお話しばかりで……歩夢さん、退屈ではありませんでしたか?」

歩夢「うぅん! 全然退屈なんかじゃなかったよ! 私もせつ菜ちゃんのバトルのお話、聞いてみたかったから」

侑「歩夢も、あれからバトルをするようになったし、強くなったんだよ! ね?」

歩夢「そ、そんなに言うほどじゃないけど……うん、今はバトルの魅力もわかってきたと思う」

せつ菜「そうですか……! それはいいことですね! ……では、いつか歩夢さんとも、バトル出来る日が来るということですね!」

歩夢「え、えぇ……!? せ、せつ菜ちゃんとバトル出来るくらいになるまでだと……すっごい時間掛かっちゃうかも……」

せつ菜「大丈夫です! 歩夢さんが強くなるまで、チャンピオンとして待っていますから! もちろん、侑さんのこともですよ!」

リナ『まだチャンピオンになってないのに気が早い』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

せつ菜「ふふ♪ そうですね♪」

侑「あはは♪」

歩夢「ふふ♪」


思わず3人で顔を見合わせて笑ってしまう。


せつ菜「いつか──最高の舞台でお会いしましょう!」


せつ菜ちゃんはそう言って、最高の笑顔を見せてくれるのだった。






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