604: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/28(月) 12:19:05.58 ID:9EuEq8f90
志満「よかったら、お茶菓子もどうぞ。ポケモンちゃんたちにも♪」
「ブイブイ♪」「シャーボ」
歩夢「あ、ありがとうございます」
侑「お、お気遣いなく〜……!」
志満「ふふ、お客様なんだから気遣いますよ」
……確かに。
せつ菜「私までいただいてしまっていいんですか……?」
志満「もちろん♪ お得意様ですから♪」
せつ菜「ありがとうございます。お言葉に甘えていただきますね」
志満「ええ。それじゃ、ごゆっくり」
志満さんはまた柔和な笑みを浮かべてから、パタパタと奥の方へと消えていく。
リナ『せつ菜さん、志満さんからすごく気に入られてるんだね!』 || > ◡ < ||
せつ菜「本当に何度も千歌さんを訪ねて来ていますからね。……本人に会えたのは数回ですが……」
リナ『千歌さんに会ってどうするの?』 || ╹ᇫ╹ ||
せつ菜「それはもちろん、バトルです! 千歌さんはお優しい方なので、チャンピオンでありながら、野良試合をほとんど断らないことでも有名なんですよ」
侑「そうなんだ……!」
じゃあ、私も千歌さんが帰ってくるのを待っていたら、バトルしてもらえたのかな? ……って、言っても今の私じゃ、全然歯が立たないだろうけど。
せつ菜「もちろん、公式戦ではないので、それで千歌さんに勝ってもチャンピオンの称号などは貰えませんが……。……と言っても、勝てたことはないんですけどね」
せつ菜ちゃんは自嘲気味に言う。
侑「で、でも……! せつ菜ちゃんは千歌さんに負けないくらい強いトレーナーだと私は思ってるよ……!」
せつ菜「ありがとうございます、侑さん。……ですが、千歌さんと実際に戦ってみるとわかるんです。私はまだまだだなと……。……もちろん、いつかは超えたいと思っていますが……!」
リナ『どうして、そこまで千歌さんに拘るの?』 || ╹ᇫ╹ ||
せつ菜「それはもちろん──チャンピオンを目指しているからです!」
リナちゃんの言葉に迷いなく答えるせつ菜ちゃん。
侑「かっこいい……!」
堂々と言い切るせつ菜ちゃんに思わずときめいてしまう。
うん、そうなんだよ……! 実力ももちろんだけど、この堂々とした言動、立ち振る舞いがせつ菜ちゃんの魅力なんだ……!
歩夢「それじゃ、こうして千歌さんを何度も訪ねてるのは……」
歩夢が、サスケとイーブイに貰ったお菓子を食べさせてあげながら、せつ菜ちゃんに訊ねると、
せつ菜「はい。少しでも……彼女の強さに迫るためです」
せつ菜ちゃんは力強く頷きながら、そう答える。
せつ菜「私は……強くならなきゃいけないんです。強くなって、証明したい」
侑「証明……?」
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