6: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 00:25:02.47 ID:QLy5TvuG0
😈 😈 😈
善子「さてと……あとは3人が来るのを待つだけね」
並んだ3つのモンスターボールと3色の図鑑を見ながら一息。
今日はやっと、新人トレーナーたちの旅立ちの日。
善子「私もついに、トレーナーを送り出せる日が来たのね……」
なんだか、感慨深い。……あの日、出来なかったことがやっと叶うのだ。
善子「…………」
脳裏に焼き付く苦い思い出を想起しながら、頭を振る。
今回は大丈夫。今日旅立つ3人は、入念に準備をして、セキレイシティのジムリーダーやポケモンスクールとも連携を取った上で慎重に選んだ3人だ。
善子「……」
わかっていても、なんだか落ち着かない。早く時間にならないかしら……。
善子「マリーも私たちを送り出すときはこんな感じだったのかしら……」
あの人、お気楽そうに見えて意外と繊細だしね。
善子「……外の空気でも吸いに行こ」
新鮮な空気を吸えば、少しは落ち着くかもしれない。そう思いながら席を立ったところに──
「ムマァ〜〜ジ♪」
相棒のムウマージがどこからともなく現れた。
善子「でたわね、イタズラっこ。どうかしたの?」
「ムマァ〜♪」
何かと思ったら、ムウマージの傍には、私のポケギアが着信音を鳴らしながら、ふわふわ浮いていることに気付く。
善子「電話? 持ってきてくれたのね。ありがと」
「ムマァ〜ジ♪」
お礼交じりに撫でてあげると、ムウマージは気持ちよさそうに声をあげる。
ご機嫌なムウマージはさておき、ポケギアの画面を見ると──
善子「……マリー?」
どうやら、先ほど頭に思い浮かべていた人物からの連絡だった。
緊張していそうな私への……激励とか?
善子「……ないない」
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