591: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/27(日) 15:52:28.89 ID:4KWPSfBf0
そう言いながら、歩夢がイーブイを抱きかかえて私のもとに運ぼうとすると、
「ブイィ…」
イーブイはイヤイヤと首を振る。
歩夢「あ、あれ……?」
侑「歩夢の毛繕いがいいんだってー……」
全く、本当にどっちが“おや”なんだか……。
歩夢「じゃあ、もう少し……」
再び歩夢がブラシを握ると、
「タマァ…」
歩夢「きゃ!? ど、どうしたの、タマザラシ?」
タマザラシが歩夢の腰辺りに身を摺り寄せていた。
侑「タマザラシも毛繕いしてほしいんじゃない?」
歩夢「えっと……今はイーブイにしてあげてるから」
「タマァ…」
歩夢「ど、どうしよう……侑ちゃん……」
歩夢、相変わらずポケモンに大人気……。
侑「ほら、イーブイ。こっちおいで。もう十分してもらったでしょ?」
「ブイ…」
侑「タマザラシと交替。歩夢のこと困らせたくないでしょ?」
「…ブイ」
説得すると、イーブイは歩夢の膝から降り、私の隣まで来て腰を下ろす。
よしよし、こういうときにわがまま言わずに言うこと聞くなら、まだ“おや”としての威厳が保てている。……はず。
歩夢「それじゃ、タマザラシ、おいでー」
「タマァ♪」
侑「タマザラシ、随分甘えん坊なんだね」
歩夢「群れからはぐれちゃった子だからってのはあるのかも……ラビフットやマホイップに比べると……」
確かにラビフットやマホイップはワシボンと一緒に遊んでいるし、あそこまで歩夢に甘えるって感じではないかもしれない。
ちなみに、ライボルトとサスケはすでに寝ている──ライボルトに関しては目を瞑っているだけかもしれないけど。
あともう1匹──ニャスパーは、
「ニャァ…」
リナ『ずっと視線を感じてる』 || ╹ _ ╹ ||
侑「やっぱり、リナちゃんが気になるみたいだね、ニャスパー」
何故か、リナちゃんを目で追いかけていることが多い。
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