590: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/27(日) 15:51:24.59 ID:4KWPSfBf0
🎹 🎹 🎹
──あの後、研究所内をくまなく見て回って……鞠莉博士の仕事が片付いたあと、ここから旅立って行ったトレーナーたちの話をたっぷり聞かせてもらった。
ついでに夕食も頂き──メイドさんが作ってくれた絶品料理に舌鼓を打った──その後、お湯を頂き、今は所内にある客用寝室のベッドの上に寝転んでいる。
侑「いたれりつくせりだぁ……幸せぇ……♪」
「ブイ〜…」
歩夢「ご飯、すっごくおいしかったね。ホテルのご飯みたいで、ポケモンたちも大喜びだったし」
「シャーボ♪」
侑「大浴場まであるなんて、本当にホテルだよぉ……」
歩夢「侑ちゃん、風邪引いちゃうから、先に髪乾かさないとダメだよ? イーブイはこっちおいで♪ 毛繕いしようねー♪」
「ブイ♪」
侑「えー……イーブイばっかりずるいー……私にもブラッシングしてー……」
歩夢「ダーメ、ポケモンたちが先だよ」
侑「うー……わかったよー……」
私はもそもそと立ち上がって、ドライヤーをバッグから取り出して、髪を乾かし始める。
リナ『侑さんが見たことないくらい、だらけきってる……』 ||;◐ ◡ ◐ ||
侑「あまりに尽くされすぎて……ずっとここにいると、ダメ人間になりそう……」
歩夢「もう……侑ちゃんったら……。でも、本当にすごいね、この研究所……。所員……というかメイドさんもすごい数いるし、ご飯もお風呂も本当にホテルみたい……」
リナ『みたいというか、もともとホテルなんだよ』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「そうなの?」
リナ『博士のお祖父さんが経営してたホテルなんだけど、お父さんに代替わりしたときに研究所に改装したんだって』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「どうりで……あの大浴場ホントにすごかったもんなぁ」
歩夢「ホテルは辞めちゃったの?」
リナ『うぅん。海外とかでは今でもグループ展開で経営してるみたいだよ。鞠莉さんが博士になったときにお父さんとお母さんはそっちに集中するために、研究職は辞めたらしいけど』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「じゃあ、あのメイドさんって……元従業員?」
リナ『従業員というよりは、鞠莉さんの使用人かな。信頼出来るメイドさんを残して研究所で働いてもらってるみたい』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「へー……じゃあ、本物のメイドさんなんだね」
歩夢「本物のメイドさんにお世話される生活って、なんか想像出来ないかも……」
侑「確かに……今日の今日まで本物のメイドさんなんて見たことなかったし……」
庶民の私たちとは住む世界が根本的に違うのかも……。
「イッブィ…♪」
歩夢「……んー? ここ気持ちいいんだねー?」
そんな会話をしながらも、せっせとイーブイの毛繕いをしてあげている歩夢。
この甲斐甲斐しさなら、メイドとしてもやっていけるんじゃないかな……? なんて思ってしまう。
歩夢「? どうしたの? じーっとこっち見て……?」
侑「いや、イーブイ気持ちよさそうだなって」
歩夢「ふふ、イーブイ毛繕い好きだもんね〜?」
「ブイ♪」
歩夢「たまには侑ちゃんもしてみる?」
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