587: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/27(日) 15:48:52.44 ID:4KWPSfBf0
鞠莉「それよりも、あなたたち。ダイヤ、ルビィとマルチバトルして勝ったって聞いたわ!」
侑「は、はい! 先ほど、ジムで戦わせてもらって……」
歩夢「侑ちゃんと一緒だったから、勝てました……えへへ」
鞠莉「大したものだわ……特に歩夢。あなたのことは、ダイヤもすごく褒めていたわ」
歩夢「え? わ、私ですか……?」
鞠莉「ええ。ポケモンをよく見ていて、心から寄り添える素敵なトレーナーだって」
歩夢「そ、そうですか……///」
鞠莉さんから、ダイヤさんの称賛の言葉を貰って、歩夢が恥ずかしそうに頬を染める。
侑「ふふ、よかったね。歩夢」
歩夢「う、うん……///」
歩夢は褒められたことが純粋に嬉しいのか、顔を赤くしながらも笑っていた。
私も自慢の幼馴染が褒められて、なんだか嬉しい気持ちになってくる。
鞠莉「あと、侑のことも褒めていたわ」
侑「え? 私のことも……?」
鞠莉「あなたは歩夢とは逆に、トレーナーをよく見てるって」
侑「トレーナーのこと……?」
鞠莉「トレーナー個々の癖や戦術、やろうとしてることを見抜く力に長けているって評価していたわ。相手に対する下調べもしっかりしていて、なかなか出来ることじゃないって」
侑「そ、そんな……/// ただ、ダイヤさんやルビィさんの試合はたまたま見たことがあったってだけで……///」
歩夢「ふふっ、侑ちゃん顔赤いよ♪」
侑「あ、歩夢だって、さっき顔真っ赤だったじゃん……っ!///」
褒められ慣れてないというのもあるけど……まさか、現役の四天王にこうして褒められるなんて思ってもいなかったから、すごく顔が熱かった。
でも……嬉しいな。
こうして褒められると、俄然やる気が湧いてくる。
侑「……もっともっと、強くなろうね、歩夢……!」
歩夢「うん、そうだね……えへへ」
鞠莉「なんだか、初々しくて、昔のこと思い出しちゃうわね……」
リナ『昔のことって?』 || ╹ᇫ╹ ||
鞠莉「もちろん、チカッチたちを送り出したときのことよ。あの子たちは6人とも……最初のポケモンを渡すときから大変だったんだから」
侑「……! そ、その話もっと詳しく聞きたいです!」
チャンピオンの千歌さんと、その同期の人たちが最初の3匹を選ぶときの話なんて、めちゃくちゃ興味があるし、聞いてみたい……!
鞠莉「あらそう? それじゃあ、どこから話そうかしら……。そうね、それじゃ一番最初にポケモンを持って行っちゃった子のことから話そうかしら──」
侑「はい!」
私はわくわくしながら、鞠莉さんの思い出話に耳を傾ける──
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