572: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/26(土) 12:01:47.67 ID:K66c2REr0
ナックラーの大アゴで完全に受け止められていた。
考えてみれば……悪い視界の中、流砂の流れに従って行けば確実に敵に行きつくのと同様に、相手からしても攻撃してくる方向が簡単にわかってしまう。
かすみ「逆っ!! 逆の刃で、“リーフブレード”!!」
「プ、プトルッ!!!!」
当てさえすればいいんです……! 捕まってるなら、相手だって、動けないはずだもん……!!
だけど、かよ子先輩は、
花陽「“あなをほる”!」
「ナック」
かすみ「んなぁ!?」
「プトル…!?」
ジュプトルもろとも、地面に引き摺りこんできた。
悪い足場の中、どうにか踏ん張りながら、攻撃を仕掛けていたジュプトルはいとも簡単に体勢を崩して、ナックラーの巣穴に頭から突っ込む。
かすみ「やばっ!? 逃げて、ジュプトル、逃げてー!!」
かすみんの言葉も虚しく、頭から砂に埋もれて、下半身だけを外に出してもがいている状態のジュプトルに、脱出の手段など残されておらず、
花陽「“むしくい”!!」
「ナックナクナク」
地中から、好き放題噛みつかれたあと──気絶してしまったのか、もがいていた下半身は動かなくなってしまった。
かすみ「も、戻って、ジュプトル……!」
花陽「ジュプトル、戦闘不能だね」
かすみ「ぐぬぬ……」
パーフェクトは叶わず。……でも、まだまだこっちが優勢ですもん!
かすみ「ジグザグマ!」
「──ザグマァ!!」
ジグザグマを繰り出す、が……。
「ク、クマァ!!?」
ジグザグマは出てきて早々、足を砂に取られる。
かすみ「と、止まっちゃダメ! “しんそく”!」
「ザ、ザグマァ!!!」
足に力を込めて飛び出す。……が、“すなあらし”の邪魔もあってか、思うように速度が出ない。
速度が出なければまた自然と足を取られて──
「グ、グマァ…」
かすみ「ジ、ジグザグマぁ〜!?」
ジグザグマは砂にずぶずぶと沈んでいく。
花陽「ふふ……選出を間違えちゃったみたいだね」
かすみ「ぐぬぬ……! “じたばた”!」
「ザ、ザグマァ!!!」
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