571: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/26(土) 12:01:00.50 ID:K66c2REr0
叩き落されて、すぐに状況はリセット……いや、それどころか、
花陽「“すなあらし”!」
「クラ〜」
──ゴォッと音を立てながら、“すなあらし”が発生する。
かすみ「ぐぅ……!」
「プ、プトル…」
足元が悪いだけでなく、さらに砂がバシバシとぶつかってくる。しかも、視界まで悪くなってきた。
かすみ「これじゃ、遠くからナックラーが狙えないじゃないですかぁ……!」
そんな、かすみんの不満を無視するように、
花陽「“ねっさのだいち”!!」
「ナックラー」
「プトォル…!!!」
かすみ「あち、あちち!? だから、それ熱いんですってば!?」
飛んでくる灼熱の砂。向こうは容赦なく、範囲攻撃で攻めてくる。
かすみ「とにかく、近寄らなきゃ……! もう逃げるのはなし! ジュプトル、“リーフブレード”!!」
「…プトルッ!!!」
砂を蹴って、ジュプトルが前方へ飛ぶ。
足を取られて、動きづらいのは確かですが、この流砂はナックラーを中心にして引き寄せられている。
なら、近接攻撃はその流れに逆らわなければ、確実に相手に届くんです……!
「──プトォルッ!!!」
“すなあらし”の先で、ジュプトルが草の刃を振り下ろす影が見えた。
真っすぐに振りぬかれた攻撃は、ジュプトルの足元にいるであろう、ナックラーらしき影に直撃する。
かすみ「やりました……!」
相性ではこっちが有利……! 直撃さえしてしまえば、こっちのもの……!
だけど──
かすみ「……? ジュプトル……?」
ジュプトルの影が、動かない。
かすみ「な、なに……?」
“すなあらし”の先に、必死で目を凝らすと──
かすみ「……なっ!?」
ジュプトルの草の刃は──
「ナク」
花陽「捕まえたよ……!」
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