565: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/26(土) 11:53:46.56 ID:K66c2REr0
かすみ「……? 特性……?」
そこでかすみんはハッとする。
かすみ「そうだ……! ジュプトル! あれです! ……“タネばくだん”!」
「!!! プットルッ!!!!」
ジュプトルはまたしても、口からタネを飛ばす。
花陽「また“タネばくだん”ですね……! でも、もうここまで来たら関係ないです! ひるまないで、確実に攻撃を仕掛けて!」
「ホルーー」
もはや回避するつもりもない。そのままタネは──ゴッと音を立てて、ホルードの頭に直撃した。
花陽「不発……?」
かすみ「う、うそ……」
花陽「ふふ……最後の最後で運が悪かったですね」
もうホルードはジュプトルの目と鼻の先。
かすみ「“リーフブレード”ォ……!!」
「プトォルッ!!!!」
苦し紛れに振るう草の刃、だけど、
花陽「受け止めて!」
「ホルッ!!!」
またしても、真剣白刃取りの要領で受け止められる。
花陽「これで、終わりです! “アームハンマー”!!」
最初と同じ展開で、今度は動けないジュプトルに向かって、ホルードの耳が振り下ろされ──……なかった。
花陽「!? ホルード、どうしたの!?」
「ホ、ホル…!!!」
「プトル…!!!」
何故か、ホルードはジュプトルの刃を掴んだまま、ほぼ力の釣り合った押し合いに発展していた。
花陽「な、なんで!? ホルードの方がパワーは圧倒的に上なのに!?」
かすみ「……にっしっし……引っ掛かりましたね〜?」
花陽「え……!?」
かすみ「さっきの“タネばくだん”……本当にただ不発なだけだったと思いますか〜?」
花陽「……!? まさか、さっきの他の技……!?」
かすみ「そのとおりです! 特性“ちからもち”は“ふみん”に書き換えさせて貰いましたよ!」
そうさっきの技は“タネばくだん”ではなく──
花陽「──“なやみのタネ”……!?」
相手の特性を“ふみん”にする技──“なやみのタネ”だったというわけです。
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