564: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/26(土) 11:53:05.76 ID:K66c2REr0
“ばかぢから”でぶん殴られた壁は、一発でジムの壁をぶち抜いて、そこから先に外が見える。
あの人、自分のジムなのに、容赦なくぶっ壊してきましたよ!?
あんなの当たったら本当に一溜りもありません……! 避けられてよかった……。
花陽「逃げてばっかりじゃ、勝てないよ!」
かすみ「そんなのわかってますよぉ! でも、そんなバカみたいな破壊力ズルじゃないですかぁ!!」
花陽「そ、そんなこと言っても、ホルードの特性は“ちからもち”なんです! これは、そういう個性ですから……!」
そんな特性を持っているなら尚更、真正面から戦うなんて出来ません……!
とにかく今は、距離を取って──
花陽「あくまでも逃げるんだね……なら──」
「ホル」
ホルードがまた耳を地面に突き刺す。また“ねっさのだいち”!? と身構えたけど、いつまで経っても、耳を引き抜かない。
かすみ「? な、なにを……」
いつ土をひっくり返してくるかと警戒していたけど──警戒する方向はそっちじゃなかった。
「プトルッ!!?」
かすみ「!? ジュプトル、どうしたの!? って、えぇ!?」
ジュプトルの驚く鳴き声に反応して、目を向けると──ジュプトルの足が砂に絡め取られていた。
花陽「“すなじごく”!」
「ホルッ!!!」
かすみ「こ、拘束までしてくるなんて、聞いてないですよー!!」
「プ、プトルッ」
花陽「これで……もう逃がしません……」
かすみ「脱出! 全力で脱出!」
「プ、プトォル…」
脱出を指示するも、完全に足が砂に埋まってしまっていて、逃げるのはもはや困難。
やばい、やばい……!! どうにかしないと、と考えている間にも、ホルードはジュプトルに迫ってくる。
回避は無理……! なら、近寄らせないしかない……!
かすみ「“タネマシンガン”……!」
「プトルルルル!!!!」
“タネマシンガン”でけん制をするものの、
「ホルー」
ホルードは耳で払い飛ばしながら、のっしのっしと迫ってくる。
小さいダメージはこの際気にしていないようだった。
そりゃぁ、あの破壊力だと、こっちは一発貰ったら終わりだから、わかる気もしますけどぉ……!?
かすみ「あ、あのパワーをどうにか……」
とはいえ、特性ということは、あのポケモンの唯一無二の性質みたいなものです。
どうにかするって言っても、どうにも……。
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