551: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/25(金) 14:32:41.04 ID:vdkzhBrC0
しずく「かすみさん……? ダメだよ、かすみさん……寝るならちゃんとベッドで寝ないと……風邪引いちゃうよ……」
かすみ「……ん、ぇ……?」
私が声を掛けると、かすみさんは少しビクっとしてから、顔を上げて──
かすみ「……しず子……?」
目を丸くする。
しずく「かすみさん……?」
かすみ「…………よ」
しずく「……よ?」
かすみ「よかったぁぁぁぁぁ!!! しず子〜〜〜!!!!」
しずく「きゃぁっ!?///」
突然かすみさんが、抱き着いてくる。
しずく「か、かすみさん!?///」
かすみ「よかった、よかったよぉ……! 痛いところとかない!? 大丈夫!?」
しずく「え、えっと……強いて言うなら……重い、かな……?」
かすみ「んなぁ!?」
ベッドの上で飛び付かれたから、軽くのしかかられている状態なわけだし……。
かすみ「か、かすみん重くないもん!! 確かに彼方先輩の作ってくれるご飯おいしくって3回もおかわりしちゃったけど……育ちざかりだから、すぐに消費されるもん!!」
しずく「あはは……冗談だよ。……彼方先輩……?」
かすみ「あ、うん! かすみんたちを助けてくれた人たちの一人なんだよ!」
しずく「助けてくれた……? ……えっと……どういうこと……?」
かすみ「え……? もしかして、しず子……なんにも覚えてないの?」
しずく「……う、うん……コメコの森に入ったところくらいから……記憶が曖昧で……」
かすみ「…………やっぱ、ウルトラビースト症……の後遺症……」
しずく「……え?」
かすみ「あ、いや! なんでもないよ! とりあえず、お医者さんがいるから──えっと、はる子って言うんだけど……! すぐ呼んでくるから、待ってて!」
しずく「あ、いいよ。お世話になったんだったら、私の方から挨拶に行かないと──」
かすみ「今起きちゃダメ!!」
しずく「!?」
かすみさんが珍しく激しい剣幕で声をあげる。
普段のぷりぷりと怒るような可愛い感じの雰囲気ではなく──本当に私が行くことに対して、否定的な意思を示しているのが嫌でもわかる……それくらいの剣幕だった。
かすみ「いいから、しず子はここで待ってて!」
しずく「わ、わかった……」
言い返すことも出来ず、素直に頷くと、
かすみ「絶対勝手に歩き回ったりしたらダメだからね!」
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