侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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542: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:31:47.50 ID:ffPGApYk0

ダイヤ「……っ! ルビィ!!」

ルビィ「うん! ワカシャモ! “かえんほうしゃ”!!」
 「シャモーーーッ!!!!」


これ以上のフィールド展開を許すまいと、マホミルに向かって後方から火炎が飛んでくる。


侑「させない!! “めらめらバーン”!!」
 「ブイッ!!!」


その炎を全身の炎で相殺するように、イーブイが盾となって受け止める。


ダイヤ「……先にマホミルを狙わないといけませんわね。“グラスフィールド”を一旦諦めましょう」


ダイヤさんが“グラスフィールド”の展開を諦めると同時に──身をくねらせて、突貫してきた。


侑「なっ……!?」

歩夢「え!?」


腰を据えた防御をしてくると思い込んでいた私たちは一瞬反応が遅れる。

ジャノビーは目にも留まらぬスピードでイーブイの横を通過し、


ダイヤ「“グラスミキサー”!!」
 「ジャノーーッ!!!!」

 「マホミーーー!!!?」


草の旋風をマホミルの真下から発生させて、渦の中にマホミルを捕える。


歩夢「マホミル!?」

侑「しまった……!? イーブイ! マホミルを援護──」

ルビィ「“かえんほうしゃ”!!」
 「シャモーーー!!!!」

侑「っ!?」


今度はワカシャモがイーブイとジャノビーの間に火炎を噴き出し、進路を妨害してくる。


ダイヤ「わたくし、防御の方が得意ですが、もちろん攻撃も抜かりありませんわよ……!」

 「マホミーーーー!!!」
歩夢「……っ……どうにか、どうにかしなきゃ……」


考えるんだ、自分と相手のポケモンをよく見て、何か解決策を──


歩夢「……あれ……?」


ふと、草の渦の中で、くるくると回転しているマホミルを見て、思った。


 「マホミーーーー♪」


──マホミル……楽しそう……?

反時計回りに渦を巻く、“グラスミキサー”の中で、マホミルは苦しそうというより……楽しそうだ。

理由はわからない、だけど……。



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