539: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:29:38.72 ID:ffPGApYk0
歩夢「な、なんで……」
ダイヤ「……まさか、あの“たつまき”をあんな方法で攻略されるとは思いませんでしたが……。……風のない場所で自由に動けるのは、ジャノビーも同じだったということですわ」
歩夢「あ……」
勝手にアドバンテージを取ったと思い込んでしまっていたけど──風の影響を受けていなかったのはジャノビーも同じ、いやそれどころか……。
ダイヤ「真上から一直線に落ちてくるとわかっていれば、容易ではなくとも、いなすことくらいは出来ますわ」
歩夢「そんな……」
ダイヤ「……“しぼりとる”」
そのまま、絡めとられて地に伏せったラビフットは、
「ラ、ラビ…」
“つるのムチ”で縛り上げられて──戦闘不能になってしまった。
歩夢「……」
……ダメだった。……今回はうまく行くと思ったのに……。
思わず唇を噛みそうになった、そのときだった。
「シャモォォォォーーー!!!?」
歩夢「……!」
響くワカシャモの声に視線を向けると、泡まみれになって、ダメージを負っているワカシャモに向かって、
侑「イーブイ!! “すてみタックル”!!」
「ブーーーイッ!!!!!」
「シャモォォォ!!!!!?」
イーブイが“すてみタックル”を炸裂させているところだった。
ルビィ「ワカシャモ!? 大丈夫!?」
「シャ、シャモォ…!!」
ダイヤ「い、いつの間に形勢が……!?」
ルビィ「あ、あのイーブイ……かなり攻撃してたはずなのに、全然倒れてくれなくって……」
確かに、イーブイはずっと押されていたはずなのに……いつの間にか状況が逆転していた。
ダイヤ「確かあれは“相棒わざ”……存在は知っていましたが、効果までは把握しきれていませんが……状況を鑑みるに、恐らく吸収技ですわね」
どうやら、“いきいきバブル”の相手の体力を吸収する効果のお陰で持久戦に迫り勝ったということみたいだ。
ダイヤ「ルビィ、一旦ワカシャモを後ろに下げてください」
ルビィ「う、うん……! ワカシャモ、距離を取って……!」
「シャモ…!」
手負いのワカシャモは跳ねるようにして、イーブイたちから距離を取って、フィールドの奥の方へと下がっていく。
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20