侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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538: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/24(木) 14:28:40.16 ID:ffPGApYk0

ダイヤ「何故、壁に向かって……!?」


そう、行き先は──ジムの壁……!


歩夢「ラビフット!! そのまま走って登ってーーー!!!」
 「ラビィィィ!!!!!」


真っ赤な線を引きながら、壁に突撃していったラビフットは──猛スピードのまま、壁を垂直に登っていく──


ダイヤ「なっ!?」


だけでは留まらず──そのエネルギーのまま、天井を逆さまに走っていく。

今、ラビフットの目指している場所……“たつまき”の風のない場所、それは──


ダイヤ「目的は……“たつまき”の目……!?」


そう、風のない場所とは、“たつまき”の中心点だ。

そしてそこに向かうため、少しでも風の壁が薄い場所があるとすれば──天井スレスレしかない。


歩夢「お願い!! ラビフット!!」
 「ラビッ!!!」


天井を逆さまに走りながら、“たつまき”の中心点に達したラビフットは、天井を蹴りながら、真下に向かって飛び降りる。

溜めに溜めた熱を宿した足を振り下ろしながら、


歩夢「“ブレイズキック”っ!!」

ダイヤ「……!!」


膨れ上がる熱が内側から、“グラスミキサー”を吹き飛ばす……!!


歩夢「きゃっ!!」


弾け飛ぶ草と風に、思わず顔を腕で庇ってしまう。

でも──


歩夢「出来た……! “たつまき”、攻略出来た!!」


あの絶望的な光景を打ち破った……!!


ダイヤ「……大したものですわ」


内側から膨れ上がる熱に、草と風が吹き飛ばされる中、


ダイヤ「……ですが」


今さっきまで“たつまき”のど真ん中だったであろう場所には、


歩夢「え……」

 「ジャノ」

 「…ラ、ラビフッ」


脚をジャノビーの“つるのムチ”に絡めとられながら、拘束されているラビフットの姿だった。



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