52: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 16:20:45.10 ID:QLy5TvuG0
しずく「か、かすみさん」
かすみ「しず子すごい!! すごいよー!! ホントに見つけちゃうなんて!!」
しずく「えへへ……かすみさんが信じてくれたお陰だよ、ありがとう♪」
「メソ…」
かすみ「……って、あれ? メッソン透明になっちゃいました……?」
しずく「あはは……まだ、かすみさんには慣れてないみたいだね。ボールに戻してあげなきゃ」
私は透明になったメッソンをボールに戻してあげる。
そして、改めてメッソンの入ったモンスタボールを握りしめる。
──確かに重さは変わらないけど、確実にメッソンの重さを感じる……そんな気がした。
善子「──しずく」
しずく「! ヨハネ博士……」
善子「大したものだわ。驚いた」
しずく「いえ……偶然です」
善子「いいえ、偶然なんかじゃないわ。メッソンのことを考えて、メッソンの気持ちに寄り添ったからこそ、貴方はその子を見つけることが出来た。貴方はメッソンのパートナーに相応しいわ」
しずく「……はい!」
善子「──歩夢」
歩夢「は、はい!」
善子「侑から聞いたわ。ヒバニーの能力を引き出して、戦ったそうね」
歩夢「い、いえ……なんとなく思いついただけで……」
「バニバニ」
善子「ふふ、その“なんとなく”がこれから貴方を幾度となく助けてくれると思うわ。ヒバニーと一緒に強くなりなさい」
歩夢「は、はい……!」
「バニ!!!」
善子「──そして、かすみ」
かすみ「! し、仕方ないですねぇ……。ヒバニーは歩夢先輩に、メッソンはしず子になついちゃってるし……かすみん、取り上げたりなんかしませんよ。それに、キモリも案外悪くないかも〜って思ってるところもなくはないですし?」
善子「ふふ、納得してくれたなら嬉しいわ」
そして最後に、ヨハネ博士は侑先輩に向き直る。
善子「侑、貴方もありがとう」
侑「い、いえ!!」
善子「本当は、まだポケモンを持っていないって話だったから、この研究所の中から1匹くらい、研究用の子を旅のお供にあげようかと思ったんだけど……もう、問題なさそうね」
「ブイ…」
侑「はい。このイーブイと一緒に旅に出ます」
善子「わかった。心に決めた子がいるなら何よりだわ」
なんだか、旅立ち初日から、本当に大変な一日でしたが……無事最初のポケモンたちも決まり、これにて一件落着ですね♪
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