50: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 16:14:18.46 ID:QLy5TvuG0
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善子「日、完全に落ちちゃったわね……」
博士が窓の外を見ながら、肩を竦める。
歩夢「……メッソン、どこに行っちゃったんだろう……」
善子「臆病なポケモンだからね……。隠れるのも上手なのよ」
侑「うーん……街の噴水広場とか、研究所の近くの池にはいなかったんだよね?」
かすみ「はい……その辺りはすでにしず子が何度も探してくれたので……」
善子「……とりあえず、探すのはまた明るくなってからかしらね……」
しずく「そんな……!」
善子「大丈夫、外はドンカラスとムウマージに捜索させてるわ。あの子たちは暗闇の方が得意だから、きっと見つけてくれる」
しずく「……」
善子「みんな、疲れたでしょ? ロズレイティーでも淹れてあげるわ」
歩夢「あ、手伝います……!」
侑「私も……!」
博士と歩夢さん、侑先輩が部屋から出ていく。
しずく「…………」
「マネ…」
かすみ「しず子……」
しずく「はぁ……ダメだな、私」
かすみ「そ、そんなことないよ!」
しずく「かすみさんはそう言ってくれるけど……良い案なんて全然思い浮かばない」
「マネェ…」
かすみ「だ、大丈夫だよ! メッソン絶対見つかるよ!」
しずく「ふふ……そうだね」
かすみ「気休めとかじゃなくって!! 絶対見つけられる!! だって、かすみんもゾロアも、かくれんぼでしず子から逃げきれたことないもん!! しず子は隠れてる人とかポケモンとか見つける才能、絶対あるから大丈夫だって!!」
しずく「ふふ、ありがと。かすみさん。……でも、ゾロアはともかく、かすみさんはわかりやすいからなぁ」
かすみ「む……そんなことないもん」
かすみさん、かくれんぼだって言うのに、バレバレなところというか……ちょっとだけ裏をかいた感じの場所に隠れるし。
しずく「なんか、性格どおりの場所に隠れるなぁって……」
かすみさんだったらどう考えるだろうって思いながらやると、意外と簡単に見つけられちゃうんだよね。
しずく「……?」
……そこでふと思う。
──『こんにちは、メッソンさん。私は、しずくって言います♪』
『メソ…』
『あ、あれ……? 消えちゃいました……』──
メッソンは私と顔を合わせたときも、すぐに体を透明にして隠れてしまっていた。
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