46: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 16:07:56.45 ID:QLy5TvuG0
メッソンはみずポケモンです。研究所から比較的近い8番道路側の池や、街中の噴水なども探しましたが……メッソンを見つけることは出来ませんでした。
マネネと二人、項垂れていると、
かすみ「しず子〜!」
しずく「あ……かすみさん」
8番道路側から、かすみさんが走ってくるのが見えた。
かすみ「見て見て! ニャース捕まえたよ!」
しずく「ほ、本当!?」
かすみさんはそう言いながら、ニャースが入っているであろうモンスターボールを私に見せてくれます。
かすみ「かすみんの大活躍、しず子にも見せてあげたかったよ〜」
しずく「ふふ、かすみさん、頑張ったね。ナデナデ♪」
かすみ「えっへん! かすみんこれで名誉返上ですよ!」
しずく「あはは……」
「マネネ…」
名誉は挽回して欲しいなぁ……。
侑「かすみちゃーん! しずくちゃーん!」
かすみさんに苦笑いしていると、今度は街の西側から侑先輩の声。
しずく「侑先輩! 歩夢さん!」
かすみ「って、侑先輩ボロボロじゃないですかぁ!?」
かすみさんの言うとおり、侑先輩はあちこち傷だらけで、服もボロボロです……。
侑「あはは……ちょっといろいろあって……」
歩夢「侑ちゃん、すぐに無茶するから……」
歩夢さんがぷくーっと頬を膨らませると、侑先輩は罰が悪そうに目を逸らす。何があったのかはわかりませんが……侑先輩が相当身体を張ったのだということはわかりますね。
それと、もう一つ気になることが……。
しずく「あの侑先輩」
侑「ん?」
しずく「その子は……」
私は侑先輩の足元に視線を注ぐ──侑先輩の足元に寄り添っている、小さなポケモンに。
「ブイ…」
侑「あ、えっと……なんか、付いてきちゃって……」
歩夢「ふふ、すっかりなつかれちゃったね」
かすみ「って、そのポケモンイーブイじゃないですか!? 可愛いぃ! 羨ましい!」
しずく「……文脈を読み取るに……侑先輩が捕まえたわけじゃないんですね?」
侑「うん。野生の子なんだけど……」
侑先輩の言葉を聞いて、かすみさんの目が光る。
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