45: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 16:06:42.02 ID:QLy5TvuG0
侑「し、してるしてる!! ごめん!! でも、ホントに大した傷じゃなかったから、ね!?」
歩夢「はぁ……もう……」
「バニバニッ」
私たちの様子を見て、歩夢の頭にしがみついているヒバニーが笑っている。
侑「そういえば、さっきのヒバニーの技……」
歩夢「あ、うん……ヒバニーの足の裏と鼻の頭にある、この黄色い模様なんだけど……」
「ヒババニッ」
歩夢が説明しながら触れるとヒバニーはくすぐったそうに声をあげる。
歩夢「ここね、なんだかヒバニーが動くたびにちょっとずつ温かくなってる気がしたの」
侑「そうなの……?」
私もヒバニーの足の裏の黄色い模様に触れてみると、たしかに温かい。
歩夢「それで、ほのおタイプのポケモンだし……もしかしたら、ここから熱を放出して戦うんじゃないかと思って」
侑「そっか……! 走り回って上がった体温が、炎になってここから放出されるんだ……!」
歩夢「うん。そうなんじゃないかなって」
侑「すごいよ歩夢! よく気付いたね!」
歩夢「えへへ……なんとなく、そうなのかなって思っただけだったんだけど……当たっててよかったよ」
歩夢は言いながらはにかむ。
歩夢「それより、一旦研究所に戻ろう?」
侑「あ、うん。そうだね。ミミロルもゴルバットも捕まえたし……」
歩夢「侑ちゃんの怪我の治療もしなくちゃいけないし」
侑「え? それは別に……」
歩夢「ダメ! 怪我を甘く見ちゃいけないんだよ!」
侑「ぅ……はーい……」
「ブィ…」
歩夢は私の手を強引に引っ張りながら、研究所への道を戻っていくのだった。
💧 💧 💧
しずく「……はぁ」
「マネ…」
マネネと一緒に溜め息を漏らす。
しずく「メッソン……本当にどこに行ってしまったんでしょうか……」
「マネ…」
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