侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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453: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/19(土) 15:49:19.20 ID:tV2B+qbY0

相変わらず表情の読めないニャスパー。理由はわからないけど……ドッグランからさらに、ここホシゾラシティまで追いかけて来たらしい。


しずく「付いてきたって、どういうことですか?」

歩夢「えっとね……最初は7番道路で会ったんだけど……」

しずく「7番道路……カーテンクリフの麓ですね」

歩夢「うん……。そこから、ダリアシティ、ドッグランでも会って……」

しずく「えぇ……? それって随分な距離ですよね? 野生のポケモンが移動する距離ではないような……」

歩夢「私もそう思うんだけど……」


しずくちゃんの言うとおり、どう考えても普通の野生ポケモンの移動距離ではない……。となると、


侑「やっぱり、私たちを追いかけてきてる……?」

リナ『そう考える方が、自然かも……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

 「ニャァ」


相変わらず、私の方をずっと見つめてるし……。


かすみ「あのあのあの!! 侑先輩!!」

侑「? どうしたの、かすみちゃん?」

かすみ「この子、野生のポケモンなんですよね!?」

侑「う、うん……たぶん」

かすみ「じゃあ、かすみんが捕まえちゃっていいですか!? いいですよね!!」

侑「え? え、えーっと……?」

しずく「ちょっと、かすみさん! 侑先輩たちの話聞いてたの!?」

かすみ「聞いてたって〜。つまり遠くまで侑先輩たちを追いかけてきた野生のポケモンってことでしょ?」

しずく「ま、まあ……それは、あってるけど……」

かすみ「そして、偶然その場にかすみんが居合わせたわけです! これって運命だと思わない!?」

しずく「……自分にとって都合の良い解釈過ぎるような」

かすみ「いやいや! こんな可愛いくて、かすみんにゲットされるために生まれてきたようなポケモン、捕まえないとむしろ失礼です!」

 「ニャァ」

しずく「歩夢さん、侑先輩……かすみさんを止めてくださいぃ……」


暴走するかすみちゃんに、早くも白旗を上げるしずくちゃん。……確かにかすみちゃん思い込みが激しいところあるからなぁ。


歩夢「うーんと……えーっと……。……でも、野生なら誰かのポケモンってわけじゃないし……」

侑「文句を言うのもおかしいよね……」

リナ『確かに。野生ポケモンの捕獲機会は全てのトレーナーにとって、平等であるべき』 || ╹ᇫ╹ ||

しずく「え、ええ……。……まあ、侑先輩たちがそれでいいなら、私はいいんですけど……」


しずくちゃんの言わんとしていることもわかるけど……。なんというか、かすみちゃんを止める理由もないというか……。


かすみ「話は付きましたね! それじゃ、行きますよ!」

 「ニャァ?」

かすみ「モンスターボール!!」


かすみちゃんが、空のモンスターボールをニャスパーに向かって投擲する。

相手は全く動かず、私の方をじーっと見つめているだけのニャスパーだ。外すわけもなく。



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