454: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/19(土) 15:50:09.49 ID:tV2B+qbY0
「ニャッ」
ボールは──コンとニャスパーの頭にぶつかったあと……弾かれて、地面を転がる。
かすみ「……あ、あれ……??」
しずく「ボールに……入らない……?」
かすみ「ど、どうして……!? もう1回……!!」
かすみちゃんは再びボールをニャスパーに向かって投げつけるが、
「ニャッ」
弾かれて──テンテンテンと音を立てながら、地面を転がるだけだった。
かすみ「なんでですかぁ……っ……?」
侑「……? どういうこと……?」
しずく「もしかして……誰かの捕獲済みのポケモンなんじゃないでしょうか」
歩夢「捕獲済みのポケモン?」
しずく「はい、前にも同じようなことがあって……すでに誰かが捕獲したポケモンは、他の人間が捕獲することは出来ないんです」
侑「そうなの?」
思わずリナちゃんに確認を取ると、
リナ『うん。モンスターボールとポケモンは紐づけされるから、“おや”以外がボールに入れることは出来なくなる』 || ╹ᇫ╹ ||
とのこと。
かすみ「じ、じゃあ……かすみんはこの子を捕獲出来ないってことですか……?」
「ニャァ」
リナ『そうなる』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
かすみ「そんなぁ〜……」
かすみちゃんはガックリと項垂れてしまう。
歩夢「そうなると、この子にはすでに“おや”がいるってことになるけど……」
「ニャァ」
侑「……その“おや”って誰……?」
「ニャァ」
……やっぱり、ニャスパーはこっちをじーっと見つめたままだし。
かすみ「……実は侑先輩が“おや”なんじゃないんですか……。……ずっと、侑先輩のこと見てるし」
侑「いや、まさか……」
ニャスパーを捕まえた覚えはないしなぁ……。
一応試しては見るけど……。
ボールを手に持って、ニャスパーに近付き。
侑「ちょっとごめんね」
「ニャァ?」
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