侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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440: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/18(金) 14:25:22.64 ID:/fdwqF8y0

果南『貴方、最近地下倉庫によく行っているそうですね』

しずく『う、うん……』

果南『何をしているのですか?』

しずく『え、えっと……お、おそうじ?』

果南『……はぁ。……貴方、ポケモンと会っていますね』

しずく『!? 会ってない!! 会ってない!! ポケモンなんていないよ!』

果南『嘘を吐かない。パパに頼んで、もう倉庫内は調べてもらいました』

しずく『え!?』

果南『あの古いテレビ……ロトムが棲んでいたのですね』

しずく『え、いや……その……』

果南『貴方にはまだ、ポケモンは早いです。今後は倉庫には近づかないようにしなさい』

しずく『…………』

果南『返事は?』

しずく『……はい』

果南『よろしい』


それだけ伝えると踵を返して出ていこうとする母親。


しずく『ま、まって!』

果南『なに?』

しずく『ろ、ロトムは……どうするの……?』

果南『どうって……追い出すに決まってます』

しずく『お、おいだすって……! やめてあげて! あそこはロトムのおうちなの!』

果南『いいえ、ここは私たちの家ですよ』

しずく『……っ』

果南『あのね……ロトムはすごくイタズラ好きな、人に迷惑を掛けるポケモンなんですよ』

しずく『そ、そんなこと……ないもん……』

果南『いいえ、研究者のパパがそう言っていたんだから間違いないわ。そして、そんなポケモンと遊ぶのは貴方の教育にもよくない』

しずく『そんな……』

果南『……ロトムのことは忘れなさい』


最後にそう残すと、今度こそ母親は部屋から出て行った。


しずく『……ダメだよ』


しずくは絞り出すように言う。


しずく『ぜったいに……おいださせたりなんか、しない』


しずくが駆けだし、場面が暗転する。


しずく『ロトム!!』
 『ロト』

しずく『よかった……!! まだぶじだったんだね……!!』


そう言いながら、しずくは辺りにあるガラクタをドアの前に動かし始める。



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