435: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/18(金) 14:16:56.28 ID:/fdwqF8y0
私がお願いすると、
「…わかったロト」
ロトムはそれ以上は何も言わず、中に入ってくれた。
果南「これで、準備は完了だね。……ごめんね、広い屋内ってここくらいしか用意できなくて」
しずく「いえ、十分です。──演じることは身一つあれば出来ますから。かすみさん、準備はいい?」
かすみ「もちろん! ゾロアも準備万端!」
「ガゥガゥ!!」
しずく「それでは──オウサカ劇場……開演です!」
✨ ✨ ✨
鞠莉「……さて、何が始まるのかしら」
果南に割と強引に連れてこられて、待つこと数十分。
今、私が待たされている薄暗いコンテナ倉庫の中は、いつもの水上バイクやら小型船舶が運び出されて、随分と広々としている。
そこに簡素なパイプ椅子が2つ置かれていた。恐らく座って待っていろということだと思ったので、黙って座って待っているけど……。
鞠莉「いい加減、研究に戻りたいんだけど……」
そんな中、コンテナの入り口の方から──
「…マ、マリー…」
鞠莉「……ロトム」
ロトムが中に入ってきた。
なるほど……何かはわからないけど、わたしとロトムに何かを見せたいらしい。
「…ロト」
鞠莉「……ふよふよ浮いてないで、そこの椅子に降りたら?」
「ロト…」
鞠莉「わたしたち……これから、何か見せられるみたいだから」
「ロト…?」
困惑しながらも、ロトムが私の隣のパイプ椅子に図鑑ボディのまま降り立つ。
程なくして──急に目の前で強い光が点灯する。
鞠莉「まぶし……」
目を慣らしながら、ゆっくりとその光の方を見ると──
しずく「…………」
鞠莉「しずく……?」
「しずくちゃん…?」
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