434: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/18(金) 14:15:44.37 ID:/fdwqF8y0
💧 💧 💧
──辿り着いたそこは、研究所の地下の部屋。
しずく「ここ……倉庫かな……?」
かすみ「うぅ……埃臭い……」
「ガゥゥ…」
いかにもな様相の倉庫だった。
長いこと人が訪れていないのだろうか、置かれているものは埃を被っている。
その中に、
「…ロト」
ロトムはいた。大きな埃を被ったテレビの前で、止まったまま浮いていた。
しずく「ロトム、ここにいたんですね」
「しずくちゃん…」
しずく「そのテレビ……もしかして……鞠莉博士と初めて出会ったときのテレビですか?」
「? どうして、しずくちゃんがそのことを…?」
やっぱり、ロトムは……鞠莉博士のことを今でも……。
なら、尚更だ。
しずく「ロトム。来てください」
「ロト…ボクは戻るのは…」
しずく「いいから。見せたいものがあるんです」
「ロト…?」
💧 💧 💧
ロトムを引き連れて、私たちは果南さんの家に戻ってきた。
果南「しずくちゃん。待ってたよ、ロトムは?」
しずく「はい、ここに」
「ロ、ロト…果南ちゃん…」
果南「ロトム、中に入って待っててくれる?」
「ロト…」
急な展開にロトムが動揺しているのがわかったけど、
しずく「ロトム。お願いします」
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