43: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 16:04:45.28 ID:QLy5TvuG0
「ゴルバッ!!!!!!!」
未だ怒り狂うゴルバットの姿。
その攻撃を避けながら、走り回るヒバニーの姿。そして、気付けば、走り回るヒバニーの足元は赤く赤熱していた。
これが歩夢の言っていた強い攻撃の予兆……!
もう少しで歩夢たちがどうにかしてくれると思った瞬間──再び、私に向かって、風の刃が飛んできた。
侑「──……あ」
──周りがスローモーションになったように感じた。ゆっくりと風の刃が私の真正面に迫ってくる。
──もうダメだと……思った。そのときだった。
「──ブイ」
──トンと、私の背中、肩、そして頭へと、何かが駆け上がっていく。
その何かは、そのまま私の頭を踏み切って──
「ブイィィィィ!!!!!」
私の目の前に迫る、風の刃の前で──眩く光った。
「ブイ」
侑「う、嘘……?」
気付けば、先ほどまで迫っていた風の刃はその光に掻き消され、綺麗さっぱり消えていた。
歩夢「ヒバニー!!!!」
侑「!」
目の前の光景に、呆けていたのも一瞬。歩夢の声で意識を引き戻される。
「バーーニニニニニ!!!!!!!」
気付けば、猛スピードになりながら、走った道を真っ赤に燃やすヒバニーの姿が目に入ってくる。
歩夢「いけっ! ヒバニー!!」
「バーーーニィ!!!!!!!」
ヒバニーは歩夢の合図と共に、進路を橋桁の方に変え──猛スピードの勢いのまま、橋桁を一気に垂直に駆け上がり──
「ゴルバァッ!!!!!!」
空中で怒り狂っているゴルバットに高度を合わせて──
「バーーーニィッ!!!!!!!」
柱を蹴る反動で──燃え盛りながら飛び出した……!!
歩夢「“ニトロチャージ”!!!」
「バニィィィーーーーーー!!!!!!!」
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