侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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426: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/17(木) 16:07:30.32 ID:pCSsxJZL0

私にとってのマネネ、かすみさんにとってのゾロアと同じような、昔からの友達のポケモンということらしい。


果南「ただ、最近はケンカしてばっかだったからね。……付き合いが長すぎて逆にって感じかな。昔はロトムと一緒にイタズラしてばっかりで、鞠莉のご両親も手を焼いてたくらいなのになぁ……」

かすみ「え、鞠莉博士も、一緒にイタズラしてたんですか!?」

果南「そりゃもう……イタズラのスケールがデカすぎて、ダイヤなんかよく泣かされてて……。っと……これはダイヤから言うなって言われてたんだった。今のなしで」

しずく「昔は本当に仲良しだったんですね」

果南「うん。名コンビって感じだったよ」

かすみ「大人になって、だんだん考えが合わなくなっちゃったんですかねぇ……」

果南「ロトム自体ゴーストタイプだし、人を驚かせたり、イタズラするのが好きなところがあるからね。感性は子供の頃の方が近かったのかもしれないなぁ」

しずく「……」


私は思わず、腰につけたマネネのボールに触れる。

マネネも人の真似をしたがる、少し子供っぽい、種族の気質がある。

そして、かすみさんも同様、


かすみ「? どしたの、しず子? かすみんの顔見つめて?」
 「ガゥ?」


ゾロアもイタズラ好きの子供のような気質だ。

私たちも大人になるにつれて、相棒たちと気持ちが離れて行ったりしてしまうのだろうか。

それは少し……いや、すごく寂しいことのような気がする。


しずく「どうにか……してあげられないかな」


少なくとも、本人たちの価値観がすれ違っているだけで、決して仲違いがしたいわけじゃないだろうし……。


果南「まあ、人間とポケモンだと心の成長の仕方が違うってことなのかもね……」

かすみ「でも、あのロトム、人の言葉を喋りますよね?」

しずく「あのロトムがというか……機械に入ったロトムは人の言葉を喋ることが出来るだけだよ、かすみさん」


ガラルに1度でも行ったことがあればわかることだけど、あの地方ではあちこちでロトムが生活をサポートしていて、喋る姿を見ることが出来る。

だから、あのロトムが喋ることもそこまで不思議なことではないはず。


果南「いや、鞠莉のロトムは特別だよ」

しずく「え?」

果南「ガラルとかで喋るロトムやロトミは、機械側にロトムの言葉を翻訳するプログラムが組み込まれてるらしいんだ。だけど、鞠莉のロトムはそういうプログラムを介さずに人の言葉を喋れる」

しずく「つまり、人の言葉を正確に理解してる……?」

果南「そういうこと。だから、図鑑ボディじゃなくても、音声の出せる機械ならどれに入っても喋れるんだよ」


……確かに、考えてみれば自動販売機やポケギアに、ロトムのための翻訳プログラムが組み込まれているとは考えにくい。

あまりに自然に喋るから勝手にそういうものなんだと思い込んでいたけど……どうやら、あのロトムは機械音声をちゃんと考え、人の言葉に組み立てて喋っていたということだ。


かすみ「もしかして……あのロトムって、めちゃくちゃすごい?」

果南「少なくとも、普通のロトムとは、ちょっと違うかな」



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