425: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/17(木) 16:04:45.69 ID:pCSsxJZL0
果南「ロトム、どうしてそんなことしたの?」
「ロト…」
鞠莉「どうせ、ロクな理由じゃないわよ! いつものしょーもないイタズラに決まってるわ!」
果南「鞠莉、決めつけるのは……」
「…そんなんだから、善子ちゃんも花丸ちゃんも研究所を辞めちゃうんだロト」
鞠莉「んなっ!? ひ、人が気にしていることを……!!」
「優しくしないとボクもいなくなっちゃうロト」
鞠莉「別にいいわよ! むしろ、いない方が研究が捗って清々するわ!」
「!? それでも“おや”ロト!?」
鞠莉「そんなに嫌なら、好きに出ていきなさいよ!」
「い、言ったロトね〜!? もうマリーなんて知らないロト!!」
鞠莉「でも、出ていくなら図鑑ボディは置いていきなさいね? それはあなたのものじゃないから」
「上等ロト!!! こんなマリーのチューンしたポンコツボディ、こっちから願い下げロト!!!」
鞠莉「はぁ〜!?」
「マリーのバーカバーカ、ボクがいなくなって寂しくなっても知らないロトからね〜!!」
ロトムは捨て台詞を残し、図鑑ボディーから飛び出して、研究所を飛び出していった。
果南「はぁ……鞠莉、これ何回目……?」
鞠莉「……知らない」
果南「いいの? ロトム、どっか行っちゃったよ?」
鞠莉「どうせ、半日くらいしか持たないわよ。根性無しなんだから」
果南「まぁ、別にいいけどさ……」
鞠莉「……しばらく、外で頭を冷やせばいいのよ!」
──
────
──────
果南「ってことがあって……」
しずく「それでフソウまで……」
海を渡っての移動だから、結構時間も掛かっただろう。
だから、空腹を満たすために、自販機で電気を食べていたわけだ。
そして、それを邪魔しようとした私に襲い掛かってきた、と……。
果南「ただ、鞠莉も言い過ぎたって反省はしててさ。むしろ、何日も戻ってこないから心配してたんだよ。迷子ポケモンとして届け出を出すか迷ってるくらいだったし」
かすみ「そう考えると鞠莉博士は優しいですねぇ。かすみんだったら半年も頑張ったことを台無しにされたら、絶対に許せませんよ!」
しずく「かすみさんがそれ言うの……?」
イタズラ常習犯で年がら年中叱られていたのに……。
果南「まあ……あれで、鞠莉はロトムに甘いところもあるから」
かすみ「そうなんですか?」
果南「何せ、あのロトムは鞠莉にとっての初めてのポケモンだからね」
しずく「初めてのポケモン……」
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20