41: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 16:02:47.02 ID:QLy5TvuG0
ヒバニーは走り回りながら、“エアカッター”を避け、
「バニーーーッ!!!!!」
隙を見つけて、“ひのこ”をゴルバットに撃ち込む。
侑「よし……!! この調子で……!!」
「ゴルバァッ…!!!」
良い調子かと思ったら、
「ゴ、ルバァァッ!!!!!!」
急にゴルバットが辺り一帯に無差別に“エアカッター”を乱発し始めた。
侑「う、うわぁ!?」
歩夢「お、怒ったのかも……!」
侑「て、撤退ー!!」
歩夢の手を引いて、橋桁の裏へと走る。
その間もヒバニーは走り回りながら上手に攻撃を避け続けているけど……。
侑「ど、どうしよう……もっと強い攻撃を当てないと……!」
このままだと、いつかヒバニーも攻撃に被弾して、やられてしまうかもしれない。
歩夢「もうちょっと……もうちょっとだけ待てば……」
侑「え?」
歩夢「たぶん……もうちょっと頑張れば、強い攻撃……出来ると思う」
侑「ホントに……?」
歩夢「……うん」
歩夢が何をしようとしているのかはわからない。だけど、さっきのミミロルのように、歩夢は何かに気付いたのかもしれない。
なら、今はヒバニーと歩夢を信じて、そのときを──
「──……ブィ」
侑「え?」
歩夢「? 侑ちゃん?」
侑「今……何か……聞こえた気が……」
小さくか細い鳴き声が──
声の聞こえてきた方に目を凝らす。
ヒバニーがちょこまかと走り回りながら、ゴルバットの“エアカッター”を避け続けているバトルフィールドの少し先に──小さな何かが蹲っていた。あれは──ポケモン……!?
侑「!? 逃げ遅れた野生のポケモンだ!?」
歩夢「えっ!?」
先ほどの“いやなおと”で周りの野生ポケモンは全て逃げてしまったんだと思い込んでいたけど──逃げ遅れたポケモンがいたんだ……!!
侑「あのままじゃ、巻き込まれちゃう……!!」
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