409: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/16(水) 18:07:28.80 ID:jDmvoJTA0
攻撃が直撃したパールルは、目を回して気絶してしまった。
そして、その際に──キラキラと輝くものが2つ降ってきた。
私はそれをキャッチする。
侑「バッジ、返してもらうね」
パールルに食べられていた、“アンカーバッジ”と“スマイルバッジ”を握りしめる。
侑「ワシボン、もう降ろしていいよ」
「ワシャ」
気絶したパールルを砂浜に降ろしてあげると、
彼方「──よく出来ました。侑ちゃん、合格だよ〜」
彼方さんが私の後ろで拍手をしていた。
彼方「さて、侑ちゃん。ここまでやってみて、この課題は何が目的だったかって理解出来たかな?」
侑「……自分たちより強くて硬い相手に対して、よく観察して、どうすれば自分たちの力を一番発揮できるかをちゃんと考えること……ですか?」
彼方「うん! 満点! よく出来ました〜」
彼方さんがポンポンと頭を撫でててくれる。
彼方「それじゃ、それと一緒に……侑ちゃんが反省するべきこともわかったんじゃないかな?」
侑「はい……。ごめんなさい……」
彼方「待って待って。謝る相手は彼方ちゃんじゃないでしょ?」
そう言いながら、彼方さんが振り返る。その先には、
歩夢「侑ちゃん……」
侑「……歩夢」
──歩夢が立っていた。
歩夢「あのね……牧場で、走ってく侑ちゃんを見かけて……その途中で彼方さんに会って、話を聞いたの」
侑「……そうなんだ」
正直、ばつが悪くて仕方がなかったけど、
彼方「侑ちゃん」
彼方さんに背中を押されて、歩夢の前に出る。
侑「……歩夢」
歩夢「……なぁに?」
歩夢の前に立って、
侑「……ごめん」
私は歩夢に向かって頭を下げた。
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