408: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/16(水) 18:05:23.71 ID:jDmvoJTA0
🎹 🎹 🎹
私はイーブイを抱えたまま、パールルの目の前に移動する。
今も浅瀬の水に体を完全に沈めた状態で、殻を閉じている。
侑「イーブイ、その貝殻の合わせのあたり」
「ブイ」
イーブイの準備は出来た。
侑「ワシボンも、ライボルトも、準備はいい?」
「ワッシャァッ!!」「ライボ」
ワシボンとライボルトも頷く。
侑「それじゃ、イーブイ、行くよ!」
「ブブイ!!」
イーブイが尻尾の先をすっと、貝殻の合わせの部分にくっつける。
そして、それと同時にぷくぷくと泡が出始める。
侑「“いきいきバブル”!」
「ブーイ!!」
ブクブクブクブクと一気に泡が立ち始め、それがパールルの貝の合わせ辺りに一気に充満していく。
この技はみずタイプ──つまり、基本的には水だ。
貝殻を閉じているパールルは周囲の状況を確認して水を吸い込んでいるわけじゃないだろうし、一緒に吸い込まれるはず。
ただ泡ということは──空気でもある。
空気がもし貝殻の中に満たされていったら……?
侑「……水が欲しくて、泡を吐きだす……!」
案の定──パールルは僅かに貝殻を開いて、入ってしまった泡を吐きだし始めた。
侑「ワシボン!! 今!!」
「ワッシャァッ!!!」
その一瞬を見逃さず、ワシボンが薄っすら空いた隙間に爪を差し込み、そのまま上昇する。
侑「“フリーフォール”!!!」
「ワシャーーーッ!!!!」
「パ、パルルッ!!?」
急に上向きに引っ張られたと思ったら、そのまま空中に浮き上がらされたパールルはびっくりして、上向きの上昇の力と重力による下向きの力によって、貝殻を一瞬開いてしまう。
そして、空中で中身を晒したパールルに向かって、
侑「ライボルト!! “チャージビーム”!!」
「ライボッ!!!!!」
電撃のビームで狙撃する。
「パルルルルルルッ!!!!?」
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