侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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399: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/16(水) 17:51:16.16 ID:jDmvoJTA0

私が必死に走って向かっていると、


 「ラフット!!」「マホミ〜」
歩夢「ラビフット! マホミル!」


ラビフットとマホミルも異変に気付いたのか、走っている私に並ぶようにして追いかけてくる。


歩夢「みんな、行こう……!」
 「ラビ!」「マホ〜」「シャーボ」


走ること数分、見えてきたメリープ牧場には──


 「メェーーー!!!!」「メェェーー!!!!」「メェメェーーー!!!!」


逃げ惑うメリープたちの姿と、


 「ラクゥ!!!」「ラァイッ!!!!」「ラクラァッ!!!!」

歩夢「!! やっぱり……!!」


その向こう側、牧場をぐるっと囲う柵の外側に、ラクライの大群が押し寄せていた。

そして、そんなラクライたちが柵の内側に入ってこないように、


エマ「ゴーゴート! “はっぱカッター”!」
 「ゴォーート!!!」

 「ギャゥッ!?」「ラクラァッ!?」


逃げ惑うメリープたちの前に立って、エマさんが戦っているところだった。


歩夢「エマさん!」

エマ「歩夢ちゃん!? 危ないから来ちゃダメ!!」


エマさんが私に近付かないように、促す間にも、


 「ラィィッ!!!!」


ラクライが飛び掛かってくる。


歩夢「エマさん、危ない!!」

エマ「ガルーラ!! “ピヨピヨパンチ”!!」
 「ガァーール!!!!」

 「ギャンッ!!!」


至近距離まで迫っていたラクライを、エマさんのガルーラがパンチで迎撃する。

エマさんはどんどん押し寄せてくるラクライたちを、どうにか捌き続けているけど……ダメだ、


歩夢「数が多すぎる……!」


やっぱり、加勢しないと……! そう思って、私も前に出ようとしたその瞬間──ピシャーーーーンッ!!!


歩夢「きゃぁっ!!?」


私の数歩前に雷が落ちてきて、思わず尻餅をつく。

大きな雷轟と共に、草が焼け焦げたような、嫌な臭いが漂ってくる。



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